鉄輪温泉で温泉文化の豊かさを存分に満喫したら、その恵みを自宅に持ち帰って楽しみませんか。鉄輪らしいおみやげを選ぶなら「愉しい食卓 はなやももショップ」に足を運んでみてはいかがでしょうか。

別府市に唯一現存する明治期の旅館建築「旧冨士屋」。明治32（1899）年に建てられた歴史ある建物は、1996年に旅館としての役割を終えたあと、さらにこの先100年続くようにと改修が行われ、2004年に「冨士屋 一也百ホール＆ギャラリー」として生まれ変わりました。建物内にはコンサートホールやレンタルスペース、カフェ、そして今回紹介するセレクトショップ「愉しい食卓 はなやももショップ」があります。

店内に並ぶのは、手しごとの器など食卓を彩る商品。大分県や福岡県、佐賀県などの作家作品が確かな目で選ばれています。また、別府の竹細工や国東市「よつめ染布舎」の手ぬぐいなど大分らしいものも揃っています。

おみやげにおすすめの商品は、こちらで作られる「温泉コンフィチュール」（Sサイズ 691円、Mサイズ 864円）。素材に合わせて40～90℃で蒸す調理法・低温スチームを用いたジャムはとても人気のある商品です。季節によって店頭に並ぶ種類は異なりますが、大分県内の農家が育てた果物を使用したものばかりがずらりと並び、どれにするか迷うほど種類豊富です。この日は、棚田百選に選ばれている別府市内成棚田で採れた同じくすももを使用した「棚田のルビー」（写真右）、国東市産の「国東キウイ」（写真中）津久見市産の柑橘で作った「庭の柑橘」（写真左）などがありました。

コトコト煮るジャムとは異なり、低温で蒸すことで素材本来の味わいが最大限に引き出され、果実のフレッシュな味わいもキープ。砂糖の量も一般的なジャムよりも控えめというのもうれしいですね。試食も可能なので、気になるものをリクエストしてみてください。これまでのジャムとは一味違う瑞々しい味わいにきっと魅了されるはずです。

また、敷地内にある地獄蒸しのかまどで6時間蒸した大豆で作った味噌も人気の商品。天然の噴気のミネラルをまとった大豆のおいしさが際立つと評判です。こちらも大分県の農家が作った米や麦を使用しています。写真は、米味噌（300g 594円）、合わせ味噌（700g 994円）です。

そして、別府の鉄輪温泉の湯治文化に魅了された女性が2021年7月に立ち上げたライフスタイルブランド「HAA（ハー）」の入浴剤も注目のアイテム。「別府湯の花」由来の天然成分を配合したもので、まるで別府の湯に浸かっているようなバスタイムを楽しめます。ギフトボックスに入った「HAA for bath 日々」（5個入り 3,300円）は贈り物にも最適。入浴剤を包む紙にはギフトボックスのテーマに合わせた言葉が綴られているのも素敵ですね。

お買い物を楽しんだら、併設する「Coffee & Tea Salon hanayamomo」でゆっくりと時間を過ごすのもいいですね。丁寧に淹れられたドリップコーヒーや季節のケーキなどを楽しむことができます。

温泉コンフィチュールと同じく、低温スチーム製法で作られた果実のシロップを使ったドリンクも楽しめます。「自家製まるごとかぼすシロップ ホット」（660円）は、低温で蒸したカボスを丸ごとミキサーにかけたトロトロのシロップを使ったドリンク。甘酸っぱさが冷えた体に沁みわたるおいしさでした。