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- 2024/07/01 Mon.
【福岡】珈琲舎のだ 大名本店<福岡・夏のレトロ喫茶めぐり>(1)
今再び注目を集めているレトロ喫茶。暑い夏は、しっとりノスタルジックな空間で冷たいデザートやドリンクを味わいませんか?懐かしさ漂う固めのプリンから、果物のおいしさ弾けるフルーツパンチ、涼やかなブルースカイフロートなど、老舗喫茶の逸品をご紹介します。全3回の第1回は福岡市「珈琲舎のだ 大名本店」です。
大名本店だけのお楽しみ。懐かしさ漂う四角い固めのプリン
福岡のレトロ喫茶の代表格といえば「珈琲舎のだ」。1966年、博多区対馬小路に創業した「喫茶アイドル」がそのはじまりです。1970年、福岡朝日ビル2階にオープンした店舗から「珈琲舎のだ」と店名を改め、現在は「ソラリアプラザ店」などの4店舗と「ケーキの店 レジャン」を展開しています。
今回訪れたのは、明治通り沿いの中央区役所向かいにある「珈琲舎のだ 大名本店」。ロゴマークにあしらわれた可愛らしいタツノオトシゴは、創業者が辰年生まれだったことに由来するそう。店内には直火式焙煎機を備え、店頭では専任の焙煎士による自家焙煎コーヒー豆の販売も行っています。
ホテルのバー・ラウンジを思わせる店内は、高級感のあるクラシカルな雰囲気。カウンターには白いバーコートにネクタイを締めたスタッフが立ち、重厚感のある家具や照明が空間を彩ります。壁面には、創業者と親交が深かったという画家・甲斐大策氏の大作が飾られ、肘をかけやすいよう手前にくぼみを設けた丸みのあるカウンターもレトロな空間に調和します。
「上質な空間と大人のくつろぎを大切にしています。サイフォンで一杯ずつ点てるコーヒーも、創業以来変わりません」と話すのは、店長の井上さん。香り高くコクのある味わいはもちろん、コーヒーが抽出される音や洗練された所作を目の前で楽しめるのも醍醐味の一つです。
コロンビア、ブラジルなど厳選された高級豆3種類以上をブレンドした「のだブレンド」(750円)は、酸味と苦味のバランスが取れたまろやかな味わい。南九州産の100%純生クリームのホイップを添えて提供されます。コーヒーのお供には「大名本店」でのみ、数量限定で味わえる「のだプリン」(ドリンクセット1,450円〜)も人気です。
試行錯誤の末に完成したという四角いプリンは、低温でゆっくりと火を入れているためしっかりとした固さがあり、口当たりは滑らか。クリームチーズやアイリッシュミストというリキュールが隠し味で、濃厚ながらくどさのない大人の味わいが広がります。コーヒーに付いてくるホイップクリームを少しのせて味わうのもおすすめ。
さらには、8時間かけて抽出した水出しコーヒーをバニラアイスに注いで味わう「コーヒーフロート」(1,200円)もファンの多い一杯。溶けたバニラアイスのミルキーな味わいが深煎りのイタリアンブレンドに合わさり、リッチなおいしさを楽しめます。
自家製青紫蘇シロップを水または炭酸で割る「しそじゅーす/しそそーだ」(各900円)や「コーヒーゼリー」(950円)も見逃せません。こちらは6〜9月頃までの夏限定メニューなので、ぜひチェックしてみてくださいね。
丁寧に一杯だてするサイフォン式コーヒーからコーヒーに合うデザートまで、手間ひまかけた上質なおいしさと空間が魅力の「珈琲舎のだ」。ゆったりとした時間を過ごしたい時に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
●珈琲舎のだ 大名本店
住所:福岡市中央区大名2-10-1 シャンボール大名A棟1F
電話:092-741-5357
営業:10:00〜19:00(OS18:30)
定休日:水曜、年末年始
アクセス:西鉄バス「大名二丁目」バス停すぐ、「赤坂門」バス停より徒歩4分
HP:https://www.coffee-sya-noda.com
Instagram:@coffee_noda
※記載している情報は2024年7月のものです。営業時間や定休日、価格は変更になる可能性があります。価格は特別な記載がない限り、税込みで表記しています。
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