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- 2024/07/29 Mon.
【福津】南部食堂<夏におすすめ!おしゃれな空間で楽しむカレー>(3)
ピリッとしたスパイスが食欲を刺激し、夏に食べたくなるカレー。カレー激戦区と言われる福岡には数多くの人気店があり、個性豊かな一皿を楽しむことができます。今回は、カフェのように居心地のいいお店のカレーをピックアップしました。全3回の第3回は福津市「南部食堂」です。
元空間デザイナーの店主が営む食堂の名物カレー
西鉄バス「福間駅前」バス停から歩いて5分の便利な場所に2023年7月にオープンした「南部食堂」は、お昼は日替わりセットやカレー、おむすびなど、夜はお酒に合う一品料理を楽しめるお店です。
大通りから一本入った落ち着きのある場所に位置しています。昔ながらの定食屋さんを改装したという店舗は、味わい深さがありながら現代的なセンスを感じられる店構えです。
お店を切り盛りするのは南部さんご夫妻。奥さまの美栄さんが調理を、ご主人の克彦さんが接客を担当しています。以前は福岡市で暮らしていましたが、お子さんが生まれたことをきっかけに福津市に移住。もともと食べることが好きだったという美栄さんは、子育てをしているうちに食への関心が高まっていったそう。2018年からイベントでのお弁当やカレーの販売や間借り営業を始め、2023年に店舗をオープンしました。
美栄さんは空間デザイナーとして働いていた経験を活かし、内装も担当。大がかりな箇所は大工さんに頼みつつ、ほぼふたりで内装を仕上げたそうです。元定食店の名残を感じる長いカウンターもいいですね。
イベント出店していた頃から人気があるカレーは「スパイスキーマ」と福岡市東比恵「わかば薬局」の薬剤師が調合した生薬を使った「薬膳漢方カレー」の2種。取材時は「スパイスキーマ」(1,100円)を選びました。一緒に注文した「クラフトコーラ」(600円)は、「薬膳漢方カレー」と同様に、「わかば薬局」による漢方配合のものです。
「スパイスキーマ」のカレーは、豚肉の挽き肉にカルダモンやクミン、マスタードシードなどさまざまなスパイスを配合。時折ホールスパイスが口に入り、華やかな香りが広がるのも楽しいアクセントです。辛さは食べ進めているとじんわり汗がにじむほど。トッピングの副菜には福津や宗像など地元産の野菜を使用し、季節によって内容が替わります。お米は宮若産のものを使用しているとのことです。
プレートに盛った時の彩りのよさも「南部食堂」の料理の特徴。美栄さんの色彩センスが感じられますね。
「あまり難しいことを考えず、楽しく食卓を囲むことに重きを置いています」と言いながら、食材へのこだわりは十分。産直市場でおいしいと思った農家さんに直接コンタクトを取り、野菜やお米を仕入れることもあるのだそうです。取材時は、旬のスモモを使った季節のドリンクを仕込んでいる最中でした。
Instagramなどを見て、福岡市内からここを目的に福津を訪れる人も多いのだとか。昼も夜もお酒を楽しめますが、ノンアルコールの方も歓迎とのことなので、気軽に足を運んでみてください。
●南部食堂
住所:福津市中央6-1-25
電話:なし
営業:11:30~14:30、17:00~21:00(OS20:30) ※売り切れ次第閉店
定休日:日・月曜
アクセス:西鉄バス「福間駅前」バス停より徒歩5分
Instagram: @nanbu_shokudo
その他:子連れ歓迎
※記載している情報は2024年7月のものです。営業時間や定休日、価格は変更になる可能性があります。価格は特別な記載がない限り、税込みで表記しています。
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