天神や博多に展開する「焼売酒場いしい」や大名の「ツクネスタンダード」の姉妹店として2024年にオープンした「麺屋 いしヰ」は、博多駅周辺の行列店として話題を集めるうどん店です。

店舗は博多駅前の路地の一角にあり、朝8：00から開いているため、周辺のホテルに宿泊している国内外の旅行者が“モーニングうどん”を楽しむスポットとしても人気です。

オープンキッチンを囲むようにカウンター席が配置され、注文したものができるまでうどんを茹でる様子や天ぷらを揚げる様子などを見ることができます。こういったスタイルは海外ではめずらしく、特に旅行者によろこばれているそうです。

オーナーや店長が香川県で製法を学んだという麺は、讃岐うどんベースでありながら、しなやかでもっちりとした食感を引き出したオリジナル。コシのある讃岐うどんと柔らかい博多うどんのちょうど中間程度の食感です。

メニューは明太子や和牛と組み合わせる釜玉うどん系と鶏天をのせたぶっかけうどん系、が用意されていて、一番人気はこちらの「明太釜玉バター」（1,200円）です。

茹でたての麺の上には辛子明太子、大分県産ブランド卵「蘭王」、発酵バター、有明産海苔、大葉、五色ゴマがのっていて彩り鮮やかです。

崩すのがもったいないですが、昆布出汁の効いたかえし（醤油などの調味料を調合したタレ）と麺、具材をしっかり混ぜていただきます。明太子のピリッとした辛さとうま味、卵のまろやかさ、発酵バターのコク、香りのいい海苔や大葉がもっちりとした麺に絡み、味わいのバランスも抜群。博多らしさを感じられるグルメとして人気を集めていることに納得のおいしさでした。現在は旅行者の来店も多いそうですが、地元の人にもぜひ味わってみて欲しい博多グルメです。