2021年11月、けやき通り沿いにオープンした「ae（アエ）植物と食物」は、「尊い生産と食卓をつなぐ」をコンセプトに、生産者が丁寧に作る地域の食材を福岡の都心に暮らす人々に届けてきた「& LOCALS（アンドローカルズ）」が手がけるお店。

「& LOCALS 大濠公園」は八女茶のカフェですが、こちらでは「植物と食物」をテーマに、これまでのアンドローカルズの活動で出会った地域から分けてもらう植物を使い仕立てるスワッグやリース、生産地から届く季節の果物や野菜を使った焼き菓子などを販売しています。

ほっと心が落ち着く花や草木の香りに包まれた店内。天井にはたくさんの植物が吊るされていて、まるで森の中にいるようです。「ae（アエ）」は漢字で書くと「饗」。神様に食べ物を供えるという意味をもつ古来の言葉で、のちにおもてなしやごちそうを表す意味を持つようになったそうです。

壁に並ぶのは季節を感じるスワッグやリース。野山の草木を摘んで束ねたようなナチュラルな雰囲気でありながら、洗練された佇まいが「アエ」の植物の魅力です。「都会に住んでいる方々だからこそ自然や森に触れたいという気持ちが強いのか、自然を感じるものが受け入れられているようです」と植物コーディネーターの谷さんは語ります。使用する花材は、宮若市のユーカリや八女市の茶木など、スタッフ自ら生産者のもとに出向き直接集めてくるものが多いそう。タカキビや黒米、もち麦などユニークなものが使われることもあるそうです。

いまの時期は、クリスマスシーズンに向けたフレッシュのリースやスワッグ（写真の商品は各5,500円）も充実しています。「アエ」の植物に欠かせないユーカリのほか、モミの木、ブルーアイス、サツマスギなど針葉樹の葉を使い、野バラや山帰来の赤い実がアクセントに。クリスマスを過ぎたら、水引や白い和紙などをあしらい、お正月仕様にして長く楽しむこともできます。

スワッグは店頭に並んでいるもののほか、オーダーも可能です。受け取りの直前に創ってもらえるので、植物のフレッシュな香りをより感じられます。

また、お正月飾りもそろそろ入荷予定。宮若市の農家が作った新米の稲藁を編んだしめ縄に南天や松をあしらったものなど、モダンな印象のお正月飾りが揃います。※写真は昨年のものです。

焼き菓子は、伝統的な和菓子・浮島をアレンジした和ケーキ「焼浮島」をはじめ、プリンや檸檬ケーキなどが並びます。焼浮島は、九州産の米粉や鞍手町「野上養鶏場」の卵、喜界島のきび砂糖などを使って作られたものです。

英彦山のヒノキから切り出される丸太（1個880円～）は香りを楽しむほか、インテリアアイテムとしても活躍します。入荷するとすぐに売り切れる人気の商品です。

月桂樹や唐辛子を束ねたキッチンスワッグ（770円）はお料理好きな方へのプレゼントにおすすめ。キッチンに吊るしておいて料理に使えるおしゃれで実用的なスワッグです。

隣には、食材や調味料、おやつなどを販売するグロサリーストア「& LOCALS赤坂けやき通り店」があるので、併せて楽しんでみてはいかがでしょうか。また、2023/1/30（月）まで天神地下街で開催中の「&LOCALS / ae植物と食物」のPOP UP STOREでもスワッグやおやつなどを購入できます。

お菓子や食材と一緒に、野山の恵みを感じる植物を大切な方にプレゼントするのも素敵ですね。年末年始のご挨拶にもぴったりです。