「快速 あまくさ号」が発着する「リゾラテラス天草」バス停の目の前にある黒い外観の施設は、「mio camino AMAKUSA（ミオ カミーノ 天草）」です。

“天草の新しい遊び場”として、2019年10月にオープン。天草の旬な情報やアクティビティ、グルメ、おみやげなどがぎゅっと詰まった複合施設です。

「ミオ カミーノ」とはスペイン語で「私の道」という意味。訪れる人たちが自分だけの天草を見つけて楽しんでもらいたいという意味が込められています。

館内には高い天井と海を見渡す大きな窓があり、開放的な雰囲気が漂います。

有人のツーリストインフォメーションでは、コンシェルジュに天草をめぐるプランを相談することが可能です。そのほか、情報検索ができるタブレットやさまざまなパンフレットもあり、旅の始まりにぴったり。また、「快速あまくさ」号をはじめとするバスの運行状況を確認することもできます。

“天草のいいもの”を集めた「マーケットプレイス」では、天草産を中心とする加工品や雑貨などを販売しています。いかにもおみやげ品というものではなく、気の利いたおしゃれなアイテムも多く、おみやげとしてはもちろん、自分用にも買って帰りたくなるものが並んでいます。また、天草の素材を活かしたメニューを提供するカフェコーナーなどもあり、ひと休みにも最適です。

カフェコーナーの人気メニュー、「天草くらげソーダ」（500円・写真左）、「天草レモネード」（500円・写真右）。「天草くらげソーダ」はくらげをイメージしたぶどうゼリーの食感が特徴のドリンク。柑橘の生産が盛んな天草産デコポンのソースも入っています。「天草レモネード」は、レモンシロップを青いハーブを使ったオリジナルのお茶「天草南蛮ティー」とジンジャーシロップで割ったものです。爽やかなドリンクは暑い夏にぴったりですね。

甘酸っぱくさっぱりとしたソフトクリーム「天草みかんソフト」（420円）にも天草産のデコポンや晩柑が使われています。

暑い時期に人気が高いのは、天草牛深産の天然塩や晩柑を使用した「キビルサイダー」（各300円）や、天草の柑橘をそのまま味わえるゼリー（各400円）です。冷えたものが用意されているので、店内の休憩スペースで味わうのもおすすめです。

陶磁器の原料となる陶石の生産量日本一の天草では、陶磁器づくりも盛んに行われています。さまざまな作風の6～7窯元のアイテムが揃っているので、見比べながらお気に入りのものを探してみましょう。

天草在住のアーティスト・Mikoさんが手がける帆布バッグは「マーケットプレイス」の人気商品。本物の果物や野菜などをスタンプした布を使ったものです。

また、アクティビティも充実しています。館内にあるボルダリングは子どもから大人まで利用できる本格的なコース。インストラクターが常駐しているので安心です。

おしゃれなスポーツサイクルを借りることもできます。晴れた日には自転車で天草をめぐるのもひとつのプランになりそうですね。スタッフさんのおすすめスポットは上天草を一望する絶景が待つ「千巌山」。電動アシスト付き自転車を選べば、楽に行けるそうです。

そのほか、シーカヤックやパラセーリング（どちらも要予約）などのマリンアクティビティや、海を眺めながら楽しめるBBQなども人気です。のんびり派、アクティブ派、どちらにも魅力的な過ごし方ができる施設でした。