小さな個店がぽつぽつと点在している箱崎の小道に2020年にオープンした「te to te（テトテ）」。当初は子ども服とテイクアウトのスムージーやスコーンをはじめとする焼菓子のお店でしたが、現在リニューアルオープンに向けて準備中です。人気を集めているスムージーや焼菓子を充実させるために厨房を広げ、子ども服の販売は終了。9月中旬に再オープン予定ということで楽しみですね（2023年9月11日追記　9月9日に営業を再開しています）。

アーチ状の白い壁と生い茂るオリーブが目印です。オープン直後から次々とドリンクやお菓子を買い求める人たちが来店し、人気の高さがうかがえます。お店を切り盛りするのは母娘3人のご家族。もともとお菓子作りが好きだったお母さまのお菓子を食べて育った姉妹が、そのおいしさを伝えたいとお店を始めたそうです。

商品のなかで一番人気は種類豊富なスコーン。レトロなガラスケースに入った佇まいも素敵ですね。スコーンは大きく分けて、サクッ＆しっとりと仕上げた「自家製酵母ビスケット」、卵と乳製品不使用の「塩麹スコーン」、そしてザクっと食感の「ガリガリスコーン」の3種類があり、それぞれにさまざまなフレーバーが用意されています。

こちらは「自家製酵母ビスケット」。レーズンからおこした自家製酵母とアーモンドパウダー、バターをたっぷり使いリッチに仕上げたスコーンです。フレーバーは日替わりで、何が販売されるかは営業日にInstagramで告知されます。この時は一番人気の「プレーン」（280円）や「八女抹茶＆ホワイトチョコレート」（360円）、「キャラメルくるみ」（350円）などがありました。少し温めて食べるとバターのいい香りが漂い、焼きたてのようにおいしくいただけました。

塩麹のほのかな塩気を感じる「塩麹スコーン」。卵と乳製品を使用していないので、アレルギーのある方にもよろこばれているそうです。「全粒粉プレーン」（350円）のほか、この日はユニークな「酒粕白味噌」（370円）もありました。

自家製酵母だけで膨らませた「ガリガリスコーン」。よく噛んで食べるにつれ素材の味わいが口の中に広がります。どのスコーンもなるべくオーガニックのものや国産の素材を使うようにしているそうです。

そのほかにクッキーやグラノーラなども並んでいます。どれもシンプルでありながら素材のおいしさを感じられるものばかりでした。

まだまだ暑い季節、散策のお供にスムージーもおすすめです。定番に加え期間限定もあり、7種類前後がメニューに並びます。黒蜜と抹茶のほろ苦さが合う「八女抹茶スムージー」（528円・写真左）は定番、「杏仁杏子スムージー」（547円・写真右）は季節限定の商品です。

冷たい杏仁スムージーと自家製あんずジャムの甘酸っぱさが爽やかな一杯。ジャムがなくなり次第終了となるので、気になる方は早めにチェックしてみてくださいね。

「当店のお菓子が日常のちょっとした楽しみになればうれしいです」と店主さん。箱崎散策のおみやげに、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。