あんこと一緒に楽しむ飲み物といえば日本茶をまず思い浮かべますが、苦みや酸味のあるコーヒーとの相性も抜群です。高砂のコーヒースタンド「Good up Coffee（グッド アップ コーヒー）」ではコーヒーとあんこのペアリングを楽しむことができます。

2017年にオープンした「Good up Coffee」は、コーヒーショップの多いエリアで進化をしながら人気を集めるお店です。以前はコーヒー豆を仕入れていましたが2019年にスペシャルティコーヒーの自家焙煎をスタート。それを機に、「Good up Coffee」の隣にドリップコーヒーの提供とコーヒー豆の販売を行う「FILTER SUPPLY（フィルターサプライ）」を開き、2店舗体制となりました。

「Good up Coffee」を任されているフッコシマサカズさんは、以前は東京のコーヒーショップでバリスタとして働いたのち、福岡のコーヒー文化に惹かれ移住。「Good up Coffee」で使用するコーヒー豆の焙煎のほか、店内で提供するメニューの考案なども行っています。ラテアートの技術も高く、全国の競技大会で2位になった腕前の持ち主です。

コーヒーはもちろん、「Good up Coffee」を代表するメニューといえば「自家製あんこトースト」（690円）です。北海道産小豆を使って作られる自家製あんこを小ぶりな食パンにたっぷりとのせた見た目も愛らしい一品。

あんこは小豆の粒感を半分程度残しながら約7時間かけて炊き上げたもの。甘さは控えめで、仕上げに牛乳とバターを加えることでコクを出しています。箱崎の人気ベーカリー「パンストック」の「パン・ド・ミ」をカリッと焼き、その上にあんこをトッピング。ふわふわとしたリッチな味わいのパンと粒あん、バターに岩塩のアクセントが効き、最後の一口まで飽きずに味わえるおいしさです。

焙煎は豆の特徴を活かす浅煎り～中煎り。「アメリカーノ」（520円）など多くのコーヒーメニューは+70円で好みのシングルオリジン豆に変更可能です。「Good up Coffee」はエスプレッソ系、「FILTER SUPPLY」はフィルターコーヒーを提供しています。

コーヒー豆の販売も行っています。200g以上購入するとコーヒーが1杯無料になるのもうれしいですね。

人気のイラストレーターとコラボレーションしたTシャツやバッグなどおしゃれなオリジナルグッズも販売しています。

見落としてしまいそうなさりげない店構えですが、地元の人だけでなくコーヒー好きが国内外から訪れる人気店となっている「Good up Coffee」。席数が限られているので込み合うこともありますが、コーヒーやスイーツのおいしさをぜひ味わってもらいたいお店です。自家製あんこトーストは季節の限定メニューが登場することもあるので、Instagramをチェックして出かけてみてください。