城南区飯倉の住宅街に佇む焼菓子と喫茶のお店「vingtsix（ヴァンシス）」。西新のカフェ「NORYNO（ノリーノ）」の姉妹店として2019年にオープンして以来、市街地から少し離れた場所にありながら、多くの人が足を運ぶ人気店です。

公園を横目に見ながら坂道を上ったところにある赤い扉が目印。「vingtsix」という店名はフランス語で数字の「26」という意味で、店主・川﨑睦美さんの誕生日から付けられたそうです。川﨑さんは飲食店で長年働き、ご主人がオーナーを務める「NORYNO」でもお菓子を担当していた方。「NORYNO」でもこちらの焼菓子やケーキを味わうことができます。

古い建物を改装した空間に、アンティークの家具が並ぶ店内。すりガラスの窓など、時を経た趣きを感じられる落ち着いた雰囲気です。

お店を訪れる多くの人が注文するのが、旬の素材を使って作られる「季節のパフェ」です。今年は9月上旬～11月中旬に「モンブランパフェ」（単品1,900円、ドリンクセット2,400円）が提供されています。

モンブランパフェは時期によって内容が変わり、取材時はイチジクや紅茶のジュレを使った「モンブランパフェ その1」の期間でした。涼しくなる時期に合わせて、10/14（土）からモンブランにキャラメルムースやチョコレートを合わせた「その2」がスタートしています。「その1」はフレッシュな味わいが楽しめましたが、「その2」は秋の深まりをより感じられそうな内容ですね。

モンブランのクリームはフランス産のマロンペーストにサツマイモのペーストを合わせたもの。栗だけを使うよりも軽い口あたりになり、さっぱりといただけます。また、見た目の美しさはもちろん、多彩な食感や味わいを楽しめるのが「vingtsix」のパフェの特徴です。「さまざまな素材を使いながら、全体的にまとまりのあるパフェが理想です。重すぎず、さっぱりとしたあと味で終われるような組み立てを意識しています」と川﨑さん。その言葉の通り、十分な満足感がありながら、最後までおいしく味わえるパフェです。

モンブランパフェに合わせるセットのドリンクは紅茶がおすすめ。黄色の缶がかわいいアイルランドの「Campbell’s Perfect Tea（キャンベルズ・パーフェクト・ティー）」の茶葉で淹れた紅茶を楽しめます。茶葉は購入することもできますよ。

そして焼菓子も人気のアイテム。スコーンやクッキーなどどれもおいしいので、自宅用や手みやげにおすすめです。

気候のいい時期はテラス席でくつろぐこともでき、特に春は公園の桜が見えて人気があるそうです。

季節のパフェが出るたびに訪れるリピーターが多いという「vingtsix」。たくさんの人を夢中にさせるパフェのおいしさをぜひ味わってみてください。