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【福岡】頼家台湾料理<旅気分を満喫!福岡の台湾グルメ>(1)

【福岡】頼家台湾料理<旅気分を満喫!福岡の台湾グルメ>(1)

福岡から気軽に足を運べる旅行先、台湾。人々の温かさや豊かな文化、温暖な気候などさまざまな魅力のなかでも、特色あるグルメは旅の大きな目的のひとつです。現地で台湾の味に魅了され、帰国後も恋しくなるという人も多いのではないのでしょうか。そこで今回は福岡で現地の味を楽しめるお店から、一品料理や朝食、スイーツを紹介します。全3回の第1回は福岡市中央区「頼家台湾料理」です。

空腹を優しく満たす穏やかな味わいの台湾朝食

朝食をしっかりと食べる習慣が根付いている台湾。旅行で訪れた時に、早朝から営業している食堂や屋台が多いことに驚いた人も多いのではないでしょうか。そんな台湾の人が普段食べている台湾式の朝食やランチ、デザートを福岡で食べられるお店が2023年9月にオープンした「頼家台湾料理(ライジャータイワンリョウリ)」です。

お店は西鉄バス「六本松三丁目」バス停のそばにある、飲食店が集まる施設「裏・六本松プロジェクト」の2階。入口の札に書かれた「台灣早午餐(タイワンザオウーツァンディエン)」の“早午餐”とは朝食とランチの意味、「豆花(ドウファ)」は台湾ではおなじみの豆乳を使った台湾デザートです。

こちらを切り盛りするのは頼さんと清水さん。頼さんは台南出身の父と日本人の母をもち、幼い頃から台湾の食文化に親しんできました。お父さまがよく台湾の家庭料理を作ってくれたという頼さん。そのような環境で育ったことでご自身も料理好きになり、東京に住んでいた頃は親しい友人に台湾料理を振舞ったり料理教室を開いたりしていたそうです。

その後、清水さんの仕事の関係でともに福岡へ。行きつけの喫茶室で鳳梨酥(フォンリースー ※パイナップルケーキ)を販売したり、「裏・六本松プロジェクト」1階で台湾朝食の間借り営業などをするうちに現在の形になりました。

台湾の朝食をイメージして注文したのは「鹹豆漿(シェンドウジャン)」(750円・写真右)とタロイモ入りの「芋泥蛋餅(ユィニーダンピン)」(750円・写真左)。提供する料理はなるべく台湾から仕入れた食材を使用し、現地の味をそのまま再現しています。

「鹹豆漿」は、塩気のある豆乳スープ。「台湾の朝食といえば『鹹豆漿』を思い浮かべる人もいますが、実は台湾人にとっては好き嫌いが分かれるメニューなんです。でも日本では好きな方が多いので、たくさん鹹豆漿を食べ歩き、メニューに加えました」と頼さん。北海道産大豆を使った自家製豆乳の甘みとやさしい出汁の味を感じる温かい「鹹豆漿」はほっとする味わい。中にはイカ団子が入っていて食べ応えもあります。シャキシャキの歯ごたえがアクセントになる干し大根「菜脯(ツァイボゥ)」は台湾の親戚が手作りしたもの。揚げパン「油條(ヨウティアオ)」やエビのトッピングがコクや深みをプラスしています。

現地でポピュラーな朝食のひとつ、クレープのような「蛋餅(ダンピン)」。もちもち食感のものもありますが、こちらでは生地に自家製ラードを織り込みまるでパイのような食感に仕上げています。生地のなかに入る具材はハム&チーズなど数種類あり、写真は「卵+タロイモ+魚でんぶ+チーズ」の組み合わせ。日本では食べる機会が少ないタロ芋ですが、台湾では料理にもスイーツにもよく使われるのだとか。ホクホクとした食感とほのかな甘みが親しみやすい味わい。別添えのトロッとしたとろみ醤油をつけるのもおすすめです。

デザートは通年楽しめる「豆花」のほか、季節限定のものも。夏季限定の「レモン愛玉ゼリー」(650円・写真)は8月頃までの予定です。

台湾にしかない植物「愛玉樹」の種子から摂れる成分で固めたゼリーは台湾で古くから親しまれているデザート。「愛玉子(オーギョーチ)」いう名前で知っている方も多いかもしれません。弾力がありつるんとした喉ごしの愛玉子は夏にぴったり。ゼリー自体に味はなく、甘酸っぱいレモンシロップと一緒にいただきます。レモングラスのように爽やかな香りが広がるスパイス「馬告(マーガオ)」もアクセントになっています。

お店を始めるきっかけになった「鳳梨酥(フォンリースー)」(350円・写真左)の販売も。サクッとした食感の米粉100%の生地に、甘酸っぱいパイナップル餡が入った人気の一品です。

テーブルのそばには台湾の暮らしや文化、歴史を感じられる雑誌や書籍などが並び、自由に閲覧できます。台湾のトレンドやカルチャーを感じられるものたくさんあり、見ていると台湾に行きたいという気持ちが刺激されます。

「台湾が好きな日本の方も、日本に住む台湾の方もたくさん来てくださいます。すぐに行けない時には、ここで台湾気分を楽しんで欲しいですね。旅行に行った時の思い出や話題もぜひ聞かせてください」と頼さんと清水さん。そろそろ台湾に行きたいと思っている方も、旅の余韻を楽しみたい方も、「頼家台湾料理」を訪れてみてはいかがでしょうか。

●頼家台湾料理(ライジャータイワンリョウリ)

住所:福岡市中央区谷1-14-2 2F
電話:なし
営業:11:00~15:00(OS 14:30)
定休日:水~金曜
アクセス:西鉄バス「六本松三丁目」バス停すぐ、「六本松」バス停より徒歩4分
Instagram: @lai.jia.taiwan

※記載している情報は2024年6月のものです。営業時間や定休日、価格は変更になる可能性があります。価格は特別な記載がない限り、税込みで表記しています。

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