福岡県を代表するいちごの品種といえば“いちごの王さま”と称される「あまおう」ですね。今回は、あまおうをたっぷりと使用したスイーツを楽しめる、農家が営むカフェを紹介します。

「いちごやcafeTANNAL（タンナル）」は、“いちごやによる いちご好きの為の いちごカフェ”というコンセプトを掲げるカフェ。糸島市ののどかな環境で有機肥料を使い、冬はあまおう、夏はマンゴーやメロンなどを育てる「磯本農園」が営んでいます。いちご狩りもできる農園のそばにある糸島本店、天神の福岡PARCO店に続き、2024年12月に福岡大名店がオープンしました。

「福岡PARCO店は席数が限られているので、もっとお客さまにゆっくりとカフェタイムを楽しんでいただきたいと思い、福岡大名店をオープンしました」と店長の永井麻美さん。

広々とした店内には大きな窓から光が差し込み、明るく開放的な雰囲気が漂います。カラフルな椅子や照明、レトロな看板などアメリカンダイナー風のポップなインテリアもかわいいですね。

中2階にはソファ席もあり、ゆったりとくつろぐことができます。

「磯本農園」が栽培するいちごの品種はあまおうのみ。毎日、糸島の農園から摘みたてのいちごが運ばれてきます。どれも真っ赤でおいしそうですね。

あまおうを使ったスイーツは、パフェやミルフィーユ、クレープ、タルトなど目移りするほどさまざま。今回はパフェとミルフィーユ、クリームソーダを注文しました。

人気ナンバーワンの「“本気の”あまおうパフェ」（2,300円 ※5月上旬頃までの限定）。大きさによって個数は変わりますが、およそ20個分のあまおうを使用した一品です。あまおうの断面が美しいグラスの中には、あまおうピューレやパンナコッタ、ムース、シフォンケーキなどが入り、その上に重ねたあまおうミルクジェラートとバニラアイスの周りにはあまおうがぎっしり。トップにはラズベリーマカロンとあまおうがのり、見た目も華やかです。

マカロンやジェラート、シフォンケーキなどもパティシエが手がける自家製のものばかり。スプーンでどこをすくってもあまおうを味わうことができるほど贅沢に使ったパフェは、農家直営のカフェならではですね。

「あまおうミルフィーユ With G」（1,480円 ※※5月上旬頃までの限定）は、大名店限定。こちらもパフェに肩を並べるほどの人気メニューです。自家製あまおうミルクジェラートを添えた“With G（ジェラート）”で提供されます。こちらは一皿に小ぶりなあまおうを15粒使用しています。

バターの香りが高く、サクッと香ばしいパイ生地にカスタードクリームと生クリームを合わせたディプロマットクリームを搾り、あまおうを並べた2段重ねのミルフィーユ。クリームはあまおうのおいしさを引き立てるように甘さ控えめに仕上げているため、ボリュームがありながら最後までおいしくいただけます。

「あまうおクリームソーダ」（600円）は手作りのおいしさが詰まった自家製のあまおうコンポートやシロップとソーダが2層になった見た目もかわいい一品。そのほかにもスムージーやいちごミルク、サイダー、カフェオレなどあまおうを使ったメニューが充実しています。

「あまうおクリームソーダ」に入っているコンポートは購入することができるので、自宅であまおうドリンクを楽しんでみてはいかがでしょうか。

クレープも大名店限定のメニューで、テイクアウトもOKです。あまおうスペシャルやいちごブリュレ、ミルフィーユなど種類もたくさんあり、これからの暖かい季節に屋外で楽しむのもいいですね。