九州随一の繁華街・天神は、ショッピングや飲食などを楽しむ多くの人が訪れる賑やかなまちでありながら、近年はさまざまな企業のオフィスも進出するなど、訪れる人や働く人が増える一方で、お昼ごはんの場所に困る人々も。そんな天神ランチの選択肢のひとつとなる「天神福食堂」が「ワンビル」の5階にオープンしました。

「天神福食堂」は「あたたかさで満たす」をコンセプトに掲げる、新しいスタイルの“まちの食堂”。温かい食事や会話を楽しみ、くつろぎの時間を過ごす人々の“福”が生まれる起点になれば、そして旧「福ビル」のDNAを受け継ぎ、次の世代へつなげたいという想いが込められています。

メニューのレシピは、平尾でイタリアンレストランを営むほか、学校などの食堂事業を手がける「リングラッツェ」が監修しています。「天神福食堂」の運営を担当する西鉄の徳久愛子さんは「食堂事業を立ち上げることが決まり、リサーチを進めていた時に、リングラッツェさんが手がける学校食堂がおいしいという話を耳にしました。実際に訪れてみて惹かれたのは、おかずはもちろんお味噌汁のほっとするおいしさ。優しい手作りの味を天神でも提供できればと思い、依頼しました」と教えてくれました。レシピは一任していながらも“ほっこりするようなあったかいものを”とリクエストしているそうです。

「天神福食堂」はこれからのライフスタイルに合わせて、完全キャッシュレスで運営。店内に入ったら、カラフルな席札を取ってお好きな席へ。席札のバーコードを自分のスマートフォンで読み込んで注文・決済できます。もしくは店頭にある券売機で注文可能です。

広々とした店内は天神最大級の全209席。ゾーンごとに雰囲気が異なり、利用シーンに合わせて選ぶことができます。こちらのゆったりと座れるソファや椅子があるゾーンはまるでカフェのようにゆったりとした雰囲気。

大きな窓があるテーブル席のゾーンでは、天神のまちを見渡しながら食事を楽しめます。渡辺通をこの目線から眺められる飲食店はなかなかないですよね。

カウンター席は、ひとりでサクッと食事を済ませたい時にぴったり。

開放的なテラス席も、気候がいい時期に気持ちよく食事を楽しめそうです。

席を確保したら席札のバーコードを読み込んでオーダー開始。定食や丼物、カレー、麺類など定番メニューと日替わりメニューの計12種類に加え、数量限定のスペシャルランチも選べます。スペシャルランチ以外は1,000円アンダー、なかでも最も低価格なメニューは「かけうどん」（400円）とリーズナブルな価格がうれしいですね。

オーダーすると付与される整理番号が店内のモニターに表示されたら、カウンターに受け取りに行くセルフサービススタイルです。混雑具合にもよりますが、定食を注文したところすぐに番号が表示されました。

この日の定食は「鶏の磯部揚げ定食」（900円）。小鉢2種とサラダ、味噌汁が付き、バランスよく食事を楽しめるのもうれしいですね。青のりの香りがいい磯部揚げは揚げたてサクサクで思わず笑顔になる味わい。出汁が効いた優しい味わいの味噌汁やふっくら炊き上げたごはんも毎日食べたくなるおいしさでした。定食メニューは数日で内容が替わり、定食が2種類用意されている日もあります。

もうひとつは麺類のメニューから「ナポリタン」（800円）を注文しました。太めのスパゲッティを使ったもちもちの食感とトマトソースの甘酸っぱさが絶妙で、イタリアンレストラン監修のナポリタンという、期待値を超えるおいしさでした。

平日と土曜のランチタイムが終わると、15：00～20：00のアペリティーボタイムに切り替わります。アペリティーボとは、ディナーの前に集まって軽くお酒や料理を楽しむイタリアの食習慣のこと。店屋町「あおぞらブルワリー」と共同開発したオリジナルクラフトビール「ONE craft（ワンクラフト）」などのアルコールメニューはもちろん、お酒を飲まない人に対応したノンアルコールのラインナップも豊富です。アペリティーボタイムには渡辺通「ちょいさぼ」や薬院「小料理やぐりこ」など、福岡の人気8店舗とコラボしたおつまみメニューも登場。手作りスイーツやコーヒーなどのカフェメニューも充実しています。

働く人、遊びに来る人、天神を訪れるすべての人に開かれた「天神福食堂」で“福”を感じる時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。