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- 2025/08/18 Mon.
【福岡】博多 鈴懸本店<福岡で食べたい夏のひんやりスイーツ>(3)
夏の暑い日には、心と体をスーッと涼やかにしてくれるひんやりスイーツを楽しみませんか?古きよきレトロな佇まいが素敵な喫茶店から、新たにオープンした豆腐・豆乳スイーツが人気のカフェ2号店、福岡を代表する和菓子店の喫茶まで、おすすめ3軒の逸品を紹介します。全3回の第3回は福岡市博多区の「博多 鈴懸本店」です。
和菓子の名店が手がける涼やかな甘味
1923(大正12)年に博多で創業し、今では全国にその名を響かせる和菓子の名店「鈴懸」。福岡、東京に展開する店舗の中で「博多 鈴懸本店」のみが喫茶「茶舗」を併設しています。
「博多 鈴懸本店」は博多の文化が息づく上川端町の一角、博多座と川端商店街のそばにあります。水・緑・太陽・火・土を表した五色の暖簾は京都の染色史家・吉岡幸雄氏による草木染めで、中央に下げられた小さな金色の鈴は日本の伝統を重んじる心とおもてなしの表れ。「澄んだ鈴の音がお客さまの邪気を払い、福をもたらすように」との願いを込めて掲げられているそうです。
開放感がありながらも凛とした空気をまとう茶舗は11:00からオープン。開店前から訪れ、店頭に置かれた予約帳に記帳して順番を待つ人も多いほどの人気ぶりです。
こちらで夏に食べたいものの一つといえば、4月から10月にかけて登場する「あんみつ」(980円)。毎朝作っている白玉や季節ごとの果物がとりどりに並べられています。半透明で涼しげな寒天は口に運ぶとすぐに解ける柔らかさ。北海道産小豆で作られるこし餡は、小豆本来の豊かな香りと上品な甘味が格別です。
3種類から選べるシロップも美味。コクのある「黒蜜」、すっきりとした味わいの「氷砂糖」、香ばしさを感じる自家製「メープルシロップ」が、おいしさをさらに引き立ててくれます。
また「博多 鈴懸本店」の茶舗の名物で一年を通して提供される「すずのパフェ」(1,080円)も見逃せません。バニラ・キャラメル・抹茶・黒胡麻の中から3種を選べる自家製アイスに品良く炊き上げた2種の豆、甘さ控えめの生クリーム、フレッシュな旬の果物、水羊羹が層になっていて、上には鈴の最中が。パフェ用の水羊羹は、菓舗で販売しているものよりさらに柔らかく作っているそうで、繊細な口溶けにうっとりします。
甘味のお供には注文ごとに点てる八女・星野村の抹茶や、季節のお茶(夏は水出し緑茶)もおすすめ。菓舗には「冷ぜんざい」や夏季限定のかき氷、ノスタルジックな「プリン・ア・ラ・モード」の他、「焼カリー」や「ナポリタン」をはじめとした洋食メニューまで揃うので、ランチからティータイムまで気分に合わせて楽しむことができます。
菓舗の隣にはショップ「菓舗」があり、名物の「鈴乃最中」や「鈴乃○餅」、季節ごとの和菓子がずらりと並んでいます。
夏の手土産には「白玉ぜんざい」や「あんみつ」、「水羊羹」をはじめ、旬の果物のみずみずしさを閉じ込めた「ゼリー」も人気。涼感あふれる一品で、心も体も涼やかになれそうです。
●博多 鈴懸本店
住所:福岡市博多区上川端町12-20 ふくぎん博多ビル1F
電話:092-291-0050
営業:菓舗9:00~19:00、茶舗11:00~19:00(OS食事18:00、甘味18:30)
定休日:1/1、2
アクセス:西鉄バス「川端町・博多座前」バス停すぐ
ホームページ:https://www.suzukake.co.jp
Instagram:@suzukake_official
※記載している情報は2025年8月のものです。営業時間や定休日、価格は変更になる可能性があります。価格は特別な記載がない限り、税込みで表記しています。
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