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【福岡】タイ料理・トゥック ワン<夏に食べたい福岡のアジア料理>(2)

【福岡】タイ料理・トゥック ワン<夏に食べたい福岡のアジア料理>(2)

夏本番!暑い季節にぴったりのアジア料理店へ出かけませんか?ベトナムのローカルフード・バインミーの専門店からレトロアパートの一室にあるタイ料理店、目にも鮮やかな中華飲茶を楽しめるカフェまで、海外気分を満喫できる人気のお店を紹介します。全3回の第2回は福岡市南区の「トゥック ワン」です。

レトロアパートの一室で絶品タイ料理ランチを!

2022年8月のオープン以来、女性やタイ料理好きの間で話題のお店といえばここ。閑静な南区大楠の住宅街にある築60年のレトロアパート「あさだ荘」の1階に店を構える「thuk wan(トゥック ワン)」です。

「あさだ荘」といえば、昔から福岡の“グルメ好きやおしゃれ好き”が注目する場所としても有名。現在も、カフェ、カレー、イタリアンなどの飲食店から美容室、雑貨店など、個性豊かで魅力的なお店が入居しています。

「thuk wan」は「あさだ荘」の正面入口から入り、右手前側に位置。木の温もりを活かした店内は1人でも入りやすいカフェのような雰囲気で、古いアパートならではの柔らかな空気が漂っています。

店主の島田憲由樹さんは、かつて大名で人気を博したタイ料理店「ジャミンカー」でのアルバイトをきっかけにタイ料理に魅せられたと言います。やがて飲食とは関係ない職業やタイ料理ではない飲食店で経験を積むも、“タイ料理 愛”は捨てきれず、薬院にあった「そいさぼ」や系列の「ちょいさぼ」で腕を磨いた後に、自身のお店を開きました。

「トゥック ワン」とは、タイ語で「毎日」や「日常」を意味する言葉。福岡にあるタイ料理店の数は限られていることもあり「もっとタイ料理を日常的に楽しんでほしい!新しいタイ料理ファンを増やしたい」という思いが込められているそうです。

「まずはランチから気軽に楽しんでもらえるように、サクッと味わえるヌードル系とライス系のメニューを主体にしています」と島田さん。取材時にはまず、タイ料理の定番メニューであるタイ式のチキンライス「カオマンガイ」(1,200円)をいただきました。鶏がらスープや小鉢もセットになっています。

鶏ガラ出汁で炊いたジャスミンライスに低温調理した鶏モモ肉やパクチーが添えてあり、ナンプラーなどで作る特製の香味ダレをかけて味わいます。ジャスミンライスはふんわり香りよく、鶏モモ肉はしっとり、格別のおいしさです。

さらには「thuk wan」の名物「カオソーイ」(1,200円)も見逃せません。「カオソーイ」はタイ北部・チェンマイの代表料理で、“ココナッツカレーラーメン”のような一品です。高菜漬けや赤タマネギを加え、ライムをギュッと絞って食べるのが本場式。タイの唐辛子・プリッキーヌやニンニクなどで作る自家製のチリオイルをかけても絶品です。

「ラーメンなのに“世界のベスト50スープ”で1位に選ばれたこともある料理なんですよ(笑)。僕自身チェンマイで食べてそのおいしさに衝撃を受けました。日本と同じく、タイ各地にもラーメンがあり、カオソーイは日本でいうところの北海道・味噌ラーメンのようなもの。福岡ではカオソーイを定番で出しているお店がほとんどないのですが、麺文化の福岡ならきっと気に入ってもらえると思ったんです」と島田さん。現地の窯元で買い付けたという「セラドン焼き」の丼も可愛いですね。

「thuk wan」では、中の麺を幅の広い米麺「センレック」か卵を使ったちぢれ麺「バーミー」から選ぶことができます。バーミーは、福岡の「製麺屋 慶史」に特注したものだそうで、取材時にもこちらをいただきました。レモングラスなどのハーブ感を効かせた自家製のカレーペーストとココナッツミルクをベースに作るスープはまろやかで、麺にもしっかりと絡みます。現地よりも辛さは控えめで食べやすく、具材としてトッピングされた揚げ麺の食感もクセに。

「カオソーイ」には副菜として生春巻きも添えられています。中にはたっぷりの野菜に加え、刻んだレモングラスもアクセントに加えられていて、爽やかな香味が広がります。

ランチはこの他に季節限定メニューが揃い、7月から10月ごろまでは毎年大人気の「トムヤム冷麺」も登場します。

基本はランチ営業ですが、土曜日の夜はアラカルトDAYを実施。タイビールなどと共にさまざまなタイ料理を楽しむことができます。また、平日週末問わず、前日までの予約制で夜にディナーコース(1人5,500円・予約2人〜)を味わうこともできるので、こちらもぜひチェックしてみてください。

●thuk wan(トゥック ワン)

住所:福岡市南区大楠3-7-26 あさだ荘1F
電話:070-8930-8611
営業:11:00〜OS15:00(土曜のみ夜営業18:00〜OS21:00)※平日夜はコース(2人〜・要予約)のみ受け付け可能
定休日:日曜、月曜
アクセス:西鉄天神大牟田線「高宮」駅より徒歩5分、西鉄バス「清水町」バス停より徒歩4分
Instagram:@thukwan_fuk

※記載している情報は2025年7月のものです。営業時間や定休日、価格は変更になる可能性があります。価格は特別な記載がない限り、税込みで表記しています。

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