- おでかけ
- 2022/10/26 Wed.
COMICO ART MUSEUM YUFUIN<秋を探しに湯布院へ>(3)
おでかけシーズンの秋が到来!だんだん肌寒さを感じるこの時期は西鉄の高速バス「ゆふいん号」で、全国的に有名な温泉地・湯布院を訪れませんか。湯布院は、温泉はもちろん、そのほかにも訪れて楽しいスポットがたくさん。自然や食、アートなど、秋を感じる湯布院の旅をご紹介します。全4回の第3回は「COMICO ART MUSEUM YUFUIN」です。
7月にグランドオープン!日本を代表する現代アートや建築にふれる
まちのあちこちにアートを感じる施設がある湯布院は、“芸術の秋”を満喫するのにぴったりの場所。なかでも、「湯の坪街道」から少し離れた静かな場所にある「COMICO ART MUSEUM YUFUIN(コミコ アート ミュージアム ユフイン)」は、いま最注目の現代美術館です。
デジタルコミックサイト「comico」を運営する「NHN JAPAN」グループが初のオフライン施設として2017年に開館し、5周年を迎える2022年7月に展示エリアを増築しグランドオープン。湯布院のまちに溶け込みながらも存在感あふれる建物の建築は、国立競技場や長崎県美術館、太宰府市のスターバックスコーヒーなど数々の建築設計で知られる隈研吾が手がけました。
2017年の開館時は村上隆、杉本博司の作品が展示されていましたが、2019年に奈良美智、そして今回、草間彌生、宮島達男、名和晃平、森万里子の作品が加わり、7作家46点を展示。現代日本のアート界を代表する、錚々たる顔ぶれの作品を一度に鑑賞できる場所はなかなかないのではないでしょうか。
ロゴデザインを手がけたのは、日本を代表するグラフィックデザイナー原研哉。アートや建築、デザインが好きな人にとっては、どこを見ても贅沢な施設ですね。
©YAYOI KUSAMA
水盤を挟んでガラス越しに向かい合う2つの空間、本館のギャラリーI、Ⅱには草間彌生作品を展示。代表的な「かぼちゃ」や、より抽象的な作風の「インフィニティ・ネット」など27点を展示しています。※撮影不可。
世界的なブランドとのコラボレーションでも知られる村上隆の作品は、グランドオープンに合わせ展示替えが行われました。ギャラリー内に入ると「かわいい!」と言わずにはいられない、カラフルでポップなお花たちの作品7点を観賞できます。
2階には、屋外のオープンギャラリーがあります。まず出迎えてくれるのは、奈良美智の「Your Dog」。約3mの高さの巨大な白い犬は撮影スポットとしても人気です。由布岳をバックにたたずむ犬は、心なしか自然のなかでのびのびとしているように見えますね。
森万里子「Eternal Ⅰ」は、二つのメビウスの輪で宇宙の循環を表現した作品。作家本人がこの場所を訪れ、二つの峰をもつ由布岳に捧げるような気持ちで制作したのだそうです。
本館2階のラウンジでは、アートブックなどを自由に閲覧することができます。窓の先に広がる由布岳とアート作品が融合した景色を眺めながら小休止できるスペースです。
美術館の隣には、建物と同じく隈研吾建築の簡易宿所「COMICO ART HOUSE YUFUIN」が。温泉や専用庭が付いた1棟貸しの宿泊施設で、特別な時間を過ごすことができます。
公開されている作品は長期展示となり、しばらく展示替えはありません。「同じ作品でも、訪れる季節やお客さまのコンディションによって見え方・感じ方はきっと異なるはずです。お気に入りの作品に何度でも会いに来ていただけるとうれしいです」とスタッフの麻生真実さん。
自然に囲まれた場所で触れる現代アートはきっとひと味もふた味も違うはず。心を開放してアートの世界に浸ってみてはいかがでしょうか。
●COMICO ART MUSEUM YUFUIN(コミコ アート ミュージアム ユフイン)
住所:大分県由布市湯布院町川上2995-1
営業:9:30~17:30(最終入館16:00)
定休日:隔週水曜
料金:大人1,700円、大・専門学生1,200円、中・高校生1,000円、小学生700円、障がい者手帳提示1,200円 ※オンライン予約で各200円引き
アクセス:西鉄バス「由布院駅前」バス停より徒歩9分
ホームページ: https://camy.oita.jp/
Instagram: @comicoartmuseum1022
※記載している情報は2022年10月のものです。営業時間や定休日、価格は変更になる可能性があります。価格は特別な記載がない限り、税込みで表記しています。