福岡と長崎で展開するスーパーマーケット「ダイキョーバリュー」。なかでも福岡市南区にある「ダイキョーバリュー弥永店」は、充実のスパイスコーナーや、惣菜コーナーで人気のおはぎから生まれた、おはぎにクリームを挟んだスイーツ「はぎトッツォ」のお店「米とあん おこめのおめかし」をオープンするなど、ユニークな取り組みが注目を集めている店舗です。

もうひとつ、「ダイキョーバリュー弥永店」が手がけるお店として知られているのが、2021年5月にオープンし、今年3年目を迎えた春～秋の期間限定かき氷専門店「熱捨（ねつすて）」。スーパーに隣接した、かわいい雪猫の暖簾が目印のお店です。

「なぜスーパーがかき氷を？」という疑問を店長の秋吉奈々恵さんに尋ねると「ダイキョーバリューを運営する『ダイキョープラザ』の社長が東京で食べた進化系のかき氷に衝撃を受け、福岡のみなさんにもこのおいしさを体験してもらいたいと思ったのがきっかけです」と秋吉さん。その後、秋吉さんも社長と一緒に各地の進化系かき氷を食べ歩いて研究を重ね、オープンに向けて準備を進めたそうです。また母体がスーパーなので、バイヤーが厳選した新鮮な素材が手に入ることも利点となり、フルーツをたっぷり使ったものやスパイスを使ったものなど、まるでケーキのような“ドルチェかき氷”が生まれました。

まあるいフォルムがかわいいかき氷。定番メニューのなかから「いちごソース＆カシューナッツクリーム」（1,500円）を注文しました。いちごソースに使われているのは、旬の時期に「博多あまおう」を中心とした生の九州産いちごを急速冷凍したもの。いちごをそのまま食べているかのような、フレッシュな味わいと、手作り練乳のコクのある甘さを楽しめます。

上部には豆乳と生クリームを合わせた泡状のクリームがのり、ドライいちごやパイなどをトッピング。中には九州産いちごのソースや手作り練乳、「Rawカシューナッツクリーム」や「4種のベリーのジェリー」が隠れています。ひと口ごとに異なる食感や味わいが現れ、最後のひとすくいまでおいしくいただけるかき氷でした。

メニュー開発・監修を手がけるのは、生の素材を使ったRaw Food（ローフード）を中心に活動する料理家の宮村ゆかりさん。「いちごソース＆カシューナッツクリーム」に入っている「Rawカシューナッツクリーム」も宮村さんが考案したもので、コク深い味わいにファンが多いそうです。

甘さ控えめの「抹茶好きが考えたほろ苦大人の抹茶氷」（1,500円）、スーパーのオリジナルチャイを使った「8層のマサラチャイソース＆ババロア」（1,200円）を加えた定番3品のほか、季節限定のメニューも登場します。これからの季節は桃やメロン、イチジクなどを予定しているそうです。

氷は「博多純氷」を使用し、フワフワの食感に仕上げています。ボリューム満点の大きさでも頭がキーンとならない、スッとしたくちどけが特徴。また、かき氷の器は、陶芸作家に依頼して作ったオリジナルのものです。

今年、店内もリニューアル。昨年までは期間限定営業でしたが、冬場の営業も考えているそうなので冬のかき氷も楽しみですね。席は予約席と当日席があります。詳細はお店のInstagramをご確認ください。

かき氷を食べた後は「ダイキョーバリュー弥永店」で、新鮮な野菜やフルーツのお買い物を楽しんでみてはいかがでしょうか。一般的なスーパーとはちょっと異なる品揃えが楽しいですよ。