福岡に数ある辛子明太子メーカーのなかでも高い知名度と人気を誇り、来年50周年を迎える「やまや」が、2023年3月、福岡市白金に「やまや総本店」をオープンしました。

白金は西鉄天神大牟田線「薬院」駅から徒歩圏内、天神や博多からもアクセスしやすい場所です。落ち着いたまちなみに食の人気店が点在し、近年は福岡グルメの注目スポットとなっています。そこに誕生した「やまや総本店」は、ひときわ目を引くスタイリッシュな黒い外観。建物の中には、完全予約制の日本料理店「膳」と辛子明太子を堪能するランチやおみやげを楽しめる「白金小径」があります。

今回は、気軽に訪れることができる「白金小径」を紹介します。ゆったりと配置されたすべての席から中庭の緑を見渡すことができ、とても気持ちのいい空間です。こちらでは「やまや」の辛子明太子を使ったランチのほか、オリジナルの「白金カステラ」などのカフェメニューが用意されています。

辛子明太子を楽しむなら「博多めんたい織 ～御膳～」（3,300円 ※OS15：00）がおすすめです。福岡県の伝統工芸品「博多織」を代表する献上柄のひとつ「五色献上」をイメージしたもので、“五”をテーマに、1.できたての辛子明太子、2.九州の野菜、3.九州産の肉、4.玄界灘などで水揚げされた魚、5.九州産の米を使った炊きたて土鍋ごはんを堪能できる御膳となっています。

辛子明太子は、熟成後、一度も冷凍することなく店舗に届けられる「やまや」自慢の「できたてめんたい」。販売している店舗も限られている貴重な辛子明太子です。

炊きたての土鍋ごはんはたっぷり1合分。九州産の米を使用し、この日は福岡県産「元気つくし」でした。新米の季節も楽しみですね。注文後に炊き始めるので、提供まで20～30分程度かかります。

まずはアツアツのごはんと「できたてめんたい」で辛子明太子の味を堪能しましょう。プチプチと弾けるような食感の「できたてめんたい」とツヤツヤのごはんは至福の味わいです。

たくさんの小皿に並んだ多彩な料理もそれぞれ丁寧に作られていることがわかるおいしさです。糸島豚のローストポーク、熊本県産のごまかんぱち、新鮮な地元野菜などすべての食材が九州産。使われているお皿は長崎県の波佐見焼「一真窯」のもの。水色のお茶碗やカップは特注のものです。

辛子明太子と海鮮をごはんにのせて、熱々のお出汁をかければ海鮮茶漬けのできあがり。辛子明太子と温泉卵にだし醤油をかける「めんたい卵かけ」も濃厚な味わいです。1合分のごはんが足りなくなるほど、さまざまな味わい方ができるのが楽しいですね。

物販スペースでは、「できたてめんたい」（150g 1,680円）を購入することもできます。総本店限定パッケージ（写真）も素敵ですね。

中庭の植栽はすべて九州にまつわるもの。シンボルツリーの桜やもともとこの場所にあった梅など、四季折々の景観を楽しむことができます。「日常から離れた空間で、料理はもちろん、目でも季節を感じていただければ」とマネージャーの一宮孝弘さん。「九州から、やまやスタンダードを。」という想いを体現した「やまや総本店」で、観光客の方も地元の方もさまざまな九州の魅力を感じてみてはいかがでしょうか。