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- 2024/02/23 Fri.
【福岡】パタゴニアの南<読者の“推しグルメ”を紹介!>(2)
にしてつニュースでは、読者の方に西鉄電車・バス沿線のおすすめグルメやスイーツのお店をInstagramに投稿していただく「にしてつニュースInstagram投稿キャンペーン」を2023年11月に実施しました。たくさんのご応募のなかから、にしてつニュース編集部が選んだ3名の“推しグルメ”を取材してきました。スパイスの効いたカレーや足をのばして出かけたいカフェ、かわいいスイーツを紹介します。全3回の第2回は福岡市南区「パタゴニアの南」です。
まちに灯りをともし人々を温かく迎える喫茶店
2021年にオープンした喫茶店「パタゴニアの南」。SNSなどを通して話題となり、ここを目的に多くの人が南区長丘の住宅街に足を運んでいます。「にしてつニュースInstagram投稿キャンペーン」では、のっちさんが投稿してくれました。>投稿はこちら
西鉄バス「長住三丁目」バス停から歩いて3分、マンションの1階にあります。
ドアを開けると小さな階段があり、半地下のスペースに素敵な空間が広がります。1~2人で利用するのがちょうどいい雰囲気ですね。
オーナーの齋藤キャメルさんは、「WATER WATER CAMEL」というバンドやソロで音楽活動をするシンガーソングライター。その傍ら、山梨県で「パタゴニアの南喫茶店」というお店を営み、人気を集めていました。「海の近くで暮らしたい」という思いから移住を決め、2016年に福岡市へ。「海や山などの自然が近くにある、交通の利便性もいい、まちに活気があって暮らしやすいなどさまざまな面を考えて福岡市に移住しました」と齋藤さん。その後、音楽制作や飲食店の立ち上げの期間を経て2021年に「パタゴニアの南」をオープンしました。
店内には“旅”をキーワードに世界のさまざまな地域の文化を感じる家具や小物が配され、心地よい空間を作り上げています。食事も提供していますが、コーヒーやお菓子を楽しみながらくつろげるようにテーブルは低めにしているそうです。
カウンターには、タルトやチーズケーキ、ガトーショコラ、スコーンなど手作りの焼菓子が並んでいます。内容は日替わりなので、何があるか楽しみですね。
ケースの中から選んだのは「バナナタルト」(400円)と「スコーン」(280円)。香ばしいアーモンド生地にバナナがよく合うタルト、ベリーとホワイトチョコを混ぜ込んだスコーン、シンプルでありながら丁寧に作られていることを感じる味わいでした。
エスプレッソの苦み、ミルクの甘さのバランスがちょうどいい「ラテ」(550円)。こちらではコーヒーの原点と言われ、「モカ」と呼ばれるイエメンやエチオピア周辺のコーヒー豆を特注の手回し焙煎機で自家焙煎しています。齋藤さんがエチオピア イルガチェフェ地区の豆が好きなことに加え、モカに特化することでより深くコーヒーの味や焙煎を追求できるという理由からモカに限定しているそうです。
もうひとつ「パタゴニアの南」を訪れた時に味わいたいものといえば、「アーミッシュ風ドーナツ」(400円)です。アーミッシュとはアメリカやカナダで自然に寄り添った暮らしを送るドイツ系移民の人々のことで、彼らが作る素朴なドーナツを再現しています。ゆっくりと発酵させた生地を手で成形し、油で揚げています。注文後に揚げてもらえるのでカリッと熱々、中はふんわり。粉糖がかかっていますが、シナモンシュガーをかけてもおいしいですよ。10:00~12:00の限定商品なので、早めの時間帯の訪問がおすすめです。
壁には齋藤さんの友人、画家のnakabanさんが描いた鴻巣山の絵が。齋藤さんがこのエリアに親しみをもっていることが伝わってきますね。「いつも灯りをともす、まちの灯台のような存在、そして人の手のぬくもりを再確認できる場所でありたいと思っています」と齋藤さん。周辺に住んでいる人にも、遠くから足を運ぶ人にも“いつもの安心できる場所”としてこれからも愛されていくことを感じました。
齋藤さんの愛犬・サマーくんがお出迎えしてくれることも。とても人なつっこくてかわいいサマーくんに癒されました。
●パタゴニアの南
住所:福岡市南区長丘3-2-30
電話:なし
営業:10:00~18:00、金曜10:00~23:00、日曜8:00~18:00
定休日:不定 ※Instagramに掲載
アクセス:西鉄バス「長住三丁目」バス停より徒歩3分
ホームページ: https://patagonianominami.com/
Instagram: @patagonianominami
※記載している情報は2024年2月のものです。営業時間や定休日、価格は変更になる可能性があります。価格は特別な記載がない限り、税込みで表記しています。