桜並木駅周辺を散策しながら、甘いものが食べたい、手みやげを購入したい、そんな時は「銀天町商店街」の一角にある「SWEETS HOUSE YOUPLUS（スイーツハウス ユープラス）」へ。

オープン以来、7年にわたりこのまちで愛されてきたパティスリーですが、2022年11月に旧店舗から徒歩2分の場所にお引越し。新たにカフェスペースを備え、メニューもさらに進化していると話題です。女の子にハグされたクマのイラストロゴ、シックなオリーブグリーンの外観を目印に中へ入ります。

店に入ると右手にケーキや焼き菓子を販売するショップスペースがあり、クマの形をした「ざっしょのクマ塩サブレ」や「ざっしょのクマ塩マドレーヌ」、クッキーなどの焼き菓子も勢揃い。可愛らしいギフトBOXに入った詰め合わせも充実しています。

「小学生の頃、母に誕生日ケーキを作ってもらったのが嬉しくて。それを真似てお菓子作りをするようになったことが、パティシエを目指すきっかけになりました」と話すのは、オーナーパティシエの五島誠治さん。調理製菓専門学校を卒業後、福岡の老舗「ガトー風月」や舞鶴のパティスリー「ABEL（アベル）」で修業を重ね、福岡発のカヌレ専門店「ラスール」の立ち上げにも携わり、2015年に26歳で「SWEETS HOUSE YOUPLUS」を開業しました。

ショーケースを覗くと、宝石のように輝くケーキがずらり！「雑餉隈のまちに根差したケーキ屋さんでありたい」と、旬の果物は日々「銀天町商店街」内の青果店に足を運んで選び、仕入れているそう。五島さんは山口県出身で「萩の塩クッキーシュー」（200円）をはじめとした、故郷の素材を生かしたお菓子も人気です。

カフェスペースでは購入したケーキや焼き菓子、ドリンクを味わえるほか、「バスクチーズケーキ」などのイートイン限定メニューも用意。

さらには、ケーキに合わせてソムリエが選ぶワインメニューにも注目です。取材時はきめ細やかな生地とクリームが自慢の「マザーショート」（540円）と微発泡のロゼワイン「ランブルスコ・ドルチェ・ロザート」（720円）をいただきました。ふわっと軽やかでピュアなおいしさのショートケーキと、ロゼワインの甘酸っぱい香りがとてもよく合います。

土・日曜の11：00からは「パティのおやつ」と題し、注文ごとに焼き上げる米粉クレープ（550円〜）も販売。特製の米粉生地は、端がサクッと香ばしく、中心部はモチモチ！シンプルな「シュガーバター」や「チョコバナナ」といった定番に加え、季節限定の味も見逃せません。

取材時にいただいたのは4〜5月中旬ごろまでの限定メニュー「苺とピスタチオ」（950円）。ピスタチオのムースやクリーム、八女抹茶のクランブル、自家製のイチゴソースやフレッシュなイチゴがたっぷりとサンドされ、なんとも贅沢なおいしさです。

「面白い、楽しいと思ってもらえる店でありたい。まちを盛り上げ、スイーツを通してお客様のプラスになりたい」。そんな思いを胸に、要望に合わせたフルオーダーケーキを作り、子ども向けのお菓子教室も定期的に開催している五島さん。思わず笑顔になる、そんなお菓子を求めて出かけてみませんか。