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【北九州】自家製麺 さるたひこ<福岡で食べたい夏の麺>(2)

【北九州】自家製麺 さるたひこ<福岡で食べたい夏の麺>(2)

暑い夏に恋しくなるのは、ひんやり冷たい麺。冷水で締めたコシのある麺に冷たいつゆをかけた冷かけうどん、旬の桃を使った冷製パスタ、食感や味変も楽しい創作まぜそばまで、福岡の人気店が手がける個性豊かな夏の麺を紹介します。全3回の第2回は、北九州市の「自家製麺 さるたひこ」です。

混ぜるほどにおいしい♪夏季限定の「冷たいまぜそば」

北九州市小倉・京町銀店街のアーケード内に店を構える「自家製麺 さるたひこ」は、豚骨スープを出さない“非豚骨系”ラーメン・創作麺のお店。毎年、夏季限定で登場する“冷たい創作麺”のファンも多く、お昼時や週末には行列ができるほどの人気を誇ります。

「noodle & cafe サルタヒコ」として2017年4月にオープンし、2022年2月には以前の店舗から数軒隣にある現在の場所へ移転。カフェのような空間とコンセプトはそのままに、より一層、麺に力を入れたお店へとリニューアルしました。店内は女性一人でも立ち寄りやすく、なんとお客さんの8割は女性だそうです。

店主の尾崎智巳さんは、開業のきっかけやこだわりについてこう話します。

「三重県の自動車メーカーに長らく勤めた後、妻と一緒に店を開きたいと帰郷しました。当時の北九州には、まぜそばや非豚骨系のラーメン店が数少なかったもので…。東海地方で人気のまぜそばを出したい、豚骨が苦手な方や女性も気軽に楽しめるお店をつくりたい!そう考えた結果、このスタイルに辿り着きました。化学調味料は使わず、鶏ガラや鰹節、煮干しといった天然のだし素材、本醸造醤油、自家製の香味油などでうま味を引き出す、体に優しいおいしさがモットーです」。

ちなみに店名は、尾崎さん夫妻が結婚式を挙げた三重県の神社「椿大神社(つばきおおかみやしろ)」の主神祭で、導きの神様として知られる猿田彦大神にちなんだものなんだとか。

また、自動車メーカーに勤める前は、イタリア料理店や創作居酒屋などで料理人として腕を振るっていたという尾崎さん。そんな経験とセンスを生かして作る創作麺メニューは、定番と季節ものを合わせて約6種類あります。なかでも7〜9月頃に提供される「夏季限定 冷たいまぜそば」(1,100円)は、お店の名物メニュー「鶏まぜそば」の冷製バージョンともいえる注目の逸品です。

店内の製麺所で作る自家製麺は細麺と太麺の2種類で、まぜそばには太麺を採用。北海道産の小麦粉「春よ恋」「ゆめちから」の2品種と国産の全粒粉、ライ麦を独自に配合し、製麺時には希少な内モンゴル産の天然かんすいを使用しています。冷水で締めた麺は温かい麺よりもさらに弾力が増し、噛むほどに広がる香りもたまりません。

味付きの鶏ミンチ、鶏節、海苔、リーフサラダ、タマネギ、ニラといった具材に加え、香ばしいフライドエシャロットと甘酸っぱいプチトマトのマリネ、「野上養鶏場」の「味宝卵」を使ったまろやかな手作りマヨネーズソースも味の決め手。サクッ、シャキッ、鰹節のように削られた鶏節はフワフワ…と具材の食感が弾け、混ぜるほどおいしい一皿に仕上がっています。

卓上には昆布酢、ミルに入った胡椒と麻辣ペッパー、カレースパイスがセットされていて、“味変”をしながら食べるのも醍醐味の一つ。ヘアゴムや紙エプロンが用意されているのもうれしいですね。麺を食べ終わった後は無料の「追い飯」サービスもあり、残ったタレや具材を余すことなく楽しめます。

「トマトの汁そば フロマージュ添え」や「夏の定番 ローストトマトを添えた冷製担々麺」など、夏に食べたい創作麺はまだまだたくさん。食後には「焙煎工房 森山珈琲」のスペシャルティーコーヒー豆をフレンチプレスで淹れる本日のコーヒーもおすすめです。

●自家製麺 さるたひこ

住所:北九州市小倉北区京町1-5-12
電話:093-482-3008
営業:11:30〜16:00(OS15:30)※売り切れ次第閉店
定休日:月、火曜
アクセス:西鉄バス「勝山」バス停より徒歩2分、「魚町」バス停より徒歩3分
Instagram:@sarutahiko1512

※記載している情報は2024年8月のものです。営業時間や定休日、価格は変更になる可能性があります。価格は特別な記載がない限り、税込みで表記しています。

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