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- 2025/10/03 Fri.
【宇美町】ラ フェスタ<大満足!個性豊かな福岡のパスタランチ>(2)
食欲の秋にぴったりのパスタランチをチェック!コストパフォーマンス抜群な話題のランチに、開店前から行列ができるフォトジェニックな熟成生パスタ、有名店で腕を磨いたシェフが作る手打ちパスタコースなど、福岡の個性豊かな3軒を紹介します。全3回の第2回は糟屋郡宇美町「La Festa」です。
待ってでも食べたい!自家製の熟成生パスタ
1998年に福岡県筑紫野市で創業し、2009年7月に糟屋郡宇美町へ移転。以来、パスタ好きの間で愛されている専門店「La Festa(ラ フェスタ)」を訪れました。
閑静な住宅街の一角にある看板のない店舗ながら、開店前から行列ができるほどの人気を誇り、テレビやSNSでも話題の一軒です。
“フライパンのドアノブ”が印象的な扉を開いた先には、アメリカのヴィンテージ家具やミッドセンチュリ ーな照明を配した、おしゃれで遊び心ある空間が広がっています。
11:00にドアオープンし、11:30から注文の受け付けや調理がスタート。
「パスタはひとつ一つ手をかけて仕上げるため、メニューや混み具合によってはご提供までに40分以上かかることもあります。ご承知の上ご来店いただけますと幸いです」とオーナーの井上さん。しかし「待ってでも食べたい!」と思わせる魅力が「La Festa」のパスタにはあります。
「パスタのおいしさを追求したい」という井上さんが、毎日試行錯誤を重ね進化を続けているのが完全オリジナルの熟成生パスタです。
材料は小麦粉1種類と水のみで、混ぜものや添加物は一切不使用。8〜9時間かけて成形し、その後10日間以上熟成してようやく完成するそうです。取材時には2種類のパスタをオーダーしました。熱々のフライパンごと提供するのが「La Festa」流で、立ち上る香りがたまりません。
こちらは名物メニューの一つ「石窯焼きモッツァレラチーズの自家製トマトソース自家製生パスタ」(1,900円)。糖度の高い野菜を贅沢に使って炒め、イタリアの伝統的なトマト「サンマルツァーノ」を約2時間じっくりと煮詰めて作るトマトソースは、甘味、酸味のバランスが絶妙です。青森県産の大きなホタテやエビ、パスタ用に特注している肉々しい食感のサルシッチャ(ソーセージ)がゴロゴロと入り、まさに「ごちそうパスタ」と呼びたくなる満足感!
温度や湿度を毎日見極め、加水、乾燥、練り方、熟成具合を細やかに管理している自家製の熟成生パスタは独特の食感と味わいが格別。モチッとした弾力の中にもコシがあり、舌触りや歯切れの良さ、噛むほどに広がる小麦のうま味にうなります。
続いては「ジェノベーゼバジル自家製生パスタ」(1,900円)をチェック。伝統的なイタリア料理のジェノベーゼソースとは材料の配合や作り方が異なるそうで、ソースたっぷりなのにオイリー感がないのに驚き。運ばれてくる瞬間から食べ終わりまで、豊かに広がるフレッシュなバジルの香りがクセになります。
「パスタ作りに全力を注いでいる分、提供時間もかかってしまう…。そんな時代に逆行しているような店ですが、“ここにしかない味”と言って足を運んでくださることが本当に嬉しいです」と井上さん。
秋は宮崎県の生産者から届くきのこや、有機野菜に必須の土づくりを極める“土壌医”さんとともに大刀洗町の「アチコ’sファーム」にて作ってもらっているレタスを使ったサラダもますますおいしくなる季節だそう。麺、ソース、具材の食材に一切妥協しない、こだわりのパスタを味わたい時に、ぜひ出かけてみてください。
●La Festa(ラ フェスタ)
住所:糟屋郡宇美町宇美中央3-22-7
電話:092-405-5592
営業:ドアオープン11:00〜、スタート11:30〜15:00(ディナー18:00〜 ※要問い合わせ)
定休日:日曜
アクセス:西鉄バス「早見」バス停すぐ、「早見口」バス停より徒歩5分、「上宇美」バス停より徒歩9分
Instagram:@lafesta.umi
※記載している情報は2025年10月のものです。営業時間や定休日、価格は変更になる可能性があります。価格は特別な記載がない限り、税込みで表記しています。