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- 2025/11/25 Tue.
【朝倉】オリジーヌ モンマルトル<福岡でみつけた!かわいいパン>(2)
西鉄電車・バス沿線には老舗から新店までおいしいパン屋さんがたくさん。今回は、大人も子どももみんなが笑顔になるようなかわいいパンを探してきました。動物やキャラクター、そしておしゃれでかわいいパンもご紹介します。全3回の第2回は朝倉市「ORIGINE MONTMARTRE」です。
行列必至! “大人かわいい”リボンクロワッサン
2022年8月、西鉄甘木線の起点となる「甘木」駅から徒歩9分の場所にオープンした「ORIGINE MONTMARTRE(オリジーヌ モンマルトル)」は、パン好きの人々から熱い視線を集めるブーランジュリー(パン店)です。


オープン時間の10:00前から開店を待つ人で行列ができ、お昼頃には売り切れるほどの盛況ぶり。早めに訪問するのがおすすめです。

朝倉市出身の店主・堀聡志さんは手に職を付けたいと思い高校卒業後は製菓の専門学校へ進学。古賀市のフランス菓子店で約5年間修業したのち、腕を磨くために渡仏しました。「最初の1年はショコラティエで働いたのですが、挫折の連続でした。諦めて帰国しようと考えていた時にその後約5年間働くことになるブーランジュリーの方と出会い、それが転機になりました」と堀さん。そのお店はブーランジュリー兼パティスリーだったため、ヴィエノワズリーと呼ばれるクロワッサンやブリオッシュなどのパンもパティシエが焼くことが当たり前。堀さんは任されたクロワッサンづくりに没頭し、帰国直前にはパリのクロワッサンコンクールで入賞するまでになりました。

店名の「ORIGINE MONTMARTRE」は「モンマルトルに始まる」と言う意味があり、勤めていたブーランジュリーのオーナーが名付けてくれたそうです。堀さんが働き、暮らしたパリ18区のモンマルトルの地をいつも心にという想いが伝わってきます。

店内で目を引くのは、クロワッサンやブリオッシュなど、バターや牛乳などをたっぷり使ったリッチな味わいのヴィエノワズリーの数々。

クロワッサン生地を使用したパンの種類は豊富で、なかでも可愛らしいリボンのクロワッサンは主役級の存在感。リボンの形のクロワッサンはちょうど堀さんが帰国することにパリで流行り始めていたもので、日本でお店を開くときには作りたいと思っていたそうです。

デニッシュやクッキー、カヌレなども。特に本場・ボルドーの製法を研究したというカヌレは人気の一品です。

手前から時計回りに「クロワッサン」(286円)、「ガトーショコラッサン」(500円 ※期間限定商品)、「カヌレ」(286円)。堀さんのクロワッサンは、パティシエとして身に付けた技術を活かした独自のレシピでつくられ、5日間の仕込みを経て完成します。「最初は3日間だったのですが、熟成時間などをいろいろ試した結果、5日間かけたものがベストな状態に仕上がったんです」という堀さん。その言葉から手間をかけてもおいしさを追求する姿勢が伝わってきます。

そうしてつくられるクロワッサンは、繊細な生地の重なりとバターのミルキーな香りなどを感じ、目を見張るほどのおいしさ。まずはシンプルなクロワッサンで生地の食感や味を確かめるのもおすすめです。

手前から時計回りに「リボンクロワッサン」(410円)、「ショコラティン」(340円)、「抹茶のクロワッサン」(432円)。二層仕立てのクロワッサンは食べるのがもったいないほど見た目も美しく華やかです。

「リボンクロワッサン」の中にはドライラズベリーとホワイトチョコ、「ショコラティン」にはしっとりとしたチョコレート、「抹茶のクロワッサン」には八女抹茶の餡と求肥、ホワイトチョコが入っていておいしさもさらにグレードアップしています。

甘いもの以外にはバゲットやカンパーニュなどのパンもあり、バゲットサンドやブリオッシュサンドなど食事系のパンも食欲をそそるビジュアルです。
堀さんがパンづくりにおいて大切にしているのは「真剣に、丁寧に向き合うこと」。その想いはこちらのパンを食べた誰しもに伝わるのではないでしょうか。ぜひ朝倉を訪れた際には立ち寄ってほしいブーランジュリーです。
●ORIGINE MONTMARTRE(オリジーヌ モンマルトル)
住所:朝倉市甘木1067-1
電話: 0946-55-0362
営業:10:00~15:00 ※売り切れ次第閉店
定休日:日~火曜
アクセス:西鉄甘木線「甘木」駅より徒歩9分、西鉄バス「甘木」バス停すぐ
Instagram: @origine_montmartre
※記載している情報は2025年11月のものです。営業時間や定休日、価格は変更になる可能性があります。価格は特別な記載がない限り、税込みで表記しています。









