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新茶の季節到来!日本茶をもっと楽しみませんか

新茶の季節到来!日本茶をもっと楽しみませんか

5月2日の八十八夜も過ぎ、これから本格的な新茶の季節ですね。冬に蓄えた栄養が詰まった新芽を今年最初に摘み取って作る新茶は、フレッシュな香りと豊かな旨みが特徴です。お茶のおいしさを一段と感じられるこの時期、さまざまなスタイルで日本茶を楽しんでみてはいかがでしょうか。

& LOCALS 大濠公園

福岡県を代表する日本茶・八女茶を気軽に楽しむ

生産者が丁寧に作る地域の食材や、それらを使った料理の方法を伝えることをめざす「& LOCALS」。2018年にけやき通り沿いに食のセレクトショップをオープンして以来、都心にいながら“田舎のいいもの”に出会える場として多くの人に支持されています。

2020年9月に大濠公園内南側に完成した「大濠テラス」の1階にある「& LOCALS 大濠公園」では、福岡県を代表するお茶・八女茶や九州各地の食材を使ったドリンクやデザート、食事を楽しむことができます。

コーヒーや紅茶、ソフトドリンクなど飲み物の選択肢が増え、日本茶の消費が減ったと言われるこの頃。福岡県に住んでいながらも意識して八女茶を飲んだことがないという方もいるのではないでしょうか。そういった状況も踏まえ、「若い方から年配の方まで八女茶の入口として気軽に楽しんで欲しい」という思いのもと、玉露や煎茶、抹茶、ほうじ茶などさまざまなお茶が提供されています。

お茶に合うデザートのペアリングも提案されています。「チヨコと八女アンサンブリューセット」(770円)は、一番人気の「八女アンサンブリュー」(単品480円)と「餡ガトーショコラ チヨコ」(単品330円)のセット。

オリジナルブレンドの「八女アンサンブリュー」は、抹茶をベースにほうじ茶、和紅茶、玄米をブレンドしたもので、豊かに広がるお茶の香りと深いコク、鮮やかな色合いが特徴です。一般的なお茶の概念を超えたブレンドは朝倉市「山科製茶」の茶匠が手がけています。「餡ガトーショコラ チヨコ」は、生チョコのような口どけのガトーショコラに、飯塚市「北川製餡」に別注する北海道産「えりも小豆」を使ったあんがとろり。濃厚な味わいに濃いめの「八女アンサンブリュー」がよく合います。

「モナの恋人」(650円)は、八女玉露ソフトとオリジナル最中「モナ」を組み合わせたデザート。茶葉の香り高いソフトクリームと、伊万里産もち米を用いて職人が焼き上げた香ばしい皮、ちょっと塩気を効かせた「北川製餡」特製のあんを一緒に楽しめます。

店内では八女茶をはじめ、「& LOCALS」が厳選した地域の特産品を販売。八女茶は煎茶やほうじ茶など種類によってさまざまな生産者が手がけています。また、マグカップで気軽にお茶を飲めるようにと、波佐見焼のオリジナルカップ(1,650円)も考案。香りをより感じられるように口元は狭くし、お茶の色を楽しめるように白磁でつくられています。

「ここで八女茶を飲むことで、福岡のお茶文化を知ってもらえるきっかけになれば」とマネージャーの山本さん。大濠公園の和やかな風景を眺めながら、ゆっくりと八女茶のおいしさを再確認してみてはいかがでしょうか。

5/28(土)、29(日)には、店に併設するスペースで、新茶を販売するマルシェイベントを予定しています。詳細はインスタグラムなどでご確認ください。

●& LOCALS 大濠公園(アンド ローカルズ おおほりこうえん)

住所:福岡市中央区大濠公園1−9 大濠テラス1F
電話:092-401-0275
営業:9:00~18:30(OS 18:00)
定休日:月曜(祝日の場合営業、翌日休み)
アクセス:西鉄バス「福岡城・NHK放送センター入口」バス停より徒歩6分
ホームページ: https://andlocals.jp/
Instagram: @andlocals

茶舗ふりゅう Fukuoka Tasting Studio

日本茶の淹れ方を学び、新しい味わいを体感

池松伸彦さんが2010年に久留米市で創業した「茶舗ふりゅう」は、日本各地に伝わる番茶や良質な日本茶を販売するとともに、お茶のある暮らしや楽しみ方を提案する日本茶専門店です。もともとは茶葉の販売が中心でしたが、「自宅でもおいしく淹れてもらえるように」という思いから、おいしい淹れ方や茶葉の特徴などを聞きながら日本茶を味わえる「茶舗ふりゅう Fukuoka Tasting Studio」を福岡市に開きました。

カウンター席では、「茶舗ふりゅう」のオリジナル煎茶を淹れ方や器を変えて2~3煎目まで楽しめるテイスティングを、解説を交えながら楽しむことができます。メニューに並ぶのは、八女と静岡を中心とする産地のブレンド、シングルオリジンの銘柄が10種類前後(870円~)。それぞれに特徴や茶葉の品種が書かれているので、好きなものを選べます。迷った時には味わいの好みを伝えておすすめを聞くのもいいですね。

取材時は静岡県の標高500mの茶園で有機栽培された品種「さやまかおり」を使ったシングルオリジンの煎茶「凛」(870円)を注文しました。優しい香りと、爽やかな渋みが特徴のお茶です。

「凛」の一煎目は氷を使って抽出します。温度によって溶け出す成分が異なる茶葉の特徴を生かし、まずは低い温度で旨みを抽出。説明を受けた通り、少量でありながらしっかりとしたインパクトのある旨みを感じることができる味わいでした。煎茶にこのような楽しみ方があることを知れるのも、テイスティング体験ならではの楽しみです。

続いて二煎目は、熱湯で香りを引き出した後、氷で冷やす冷茶。一煎目よりも茶葉が開き、フレッシュな香りや爽やかな渋みが口に広がります。香りをより感じられるようにとワイングラスで提供されるのも素敵ですね。すっきりとしたのど越しのいい冷茶はこれからの季節にぴったりです。

最後の三煎目も熱湯を使い、茶葉を開かせます。高い温度で淹れることでカテキンやカフェインが抽出され、しっかりとした味わいの煎茶を楽しむことができます。お茶菓子と一緒に、ほっとする味わいのお茶をいただきました。

お茶を味わうことに加え、煎れる温度や茶葉の開き具合、産地や生産者、品種について丁寧な解説を聞くことができ、学びや気づきがあるテイスティングメニュー。自分でもおいしいお茶を淹れたいと思っている方にぴったりの体験です。

テイスティングメニューのほかに、一杯でいただく八女茶やほうじ茶(各540円)、抹茶(870円~)、濃厚抹茶ラテ(870円)やゆずと抹茶ソーダ(540円)などの喫茶メニューもあるので、気軽にひと息つきたい時にもおすすめです。茶葉や急須の販売も行っているので、気に入ったものは自宅で楽しむこともできます。

また、2021年5月に久留米市本町に移転した久留米店でも、茶葉の購入のほか喫茶メニューを楽しむことができます。テイスティングメニューはありませんので、お気を付けください。

●茶舗ふりゅう Fukuoka Tasting Studio

住所:福岡市中央区清川1-6-9 2F
電話:なし
営業:11:00~18:00 ※月曜のみ11:00~17:00、18:00~22:00
定休日:火・水曜、毎月29~31日
アクセス:西鉄天神大牟田線「薬院」駅より徒歩6分、西鉄バス「渡辺通一丁目サンセルコ前」バス停すぐ
ホームページ: https://www.chahofuryu.com/
Instagram: @furyu_fukuokatastingstudio

まる舎茶房

伝統的な町家でカジュアルに味わう八女抹茶

伝統的な町家が立ち並ぶ八女福島白壁の町並みに、2020年7月にオープンした「まる舎茶房」は、作法にこだわらず茶道を体験できるお店です。舎守・堀アスカさんは八女市の伝統工芸や文化に惹かれ八女市に移住。地域おこし協力隊を3年間務めたのち、大正時代に建てられた町家と出会ったことをきっかけに、このお店を開きました。

現在は茶道歴約20年の堀さんですが、茶道を始めるまでは時間がかかったそうです。理由は作法がめんどうだというイメージがあったから。ところがあるきっかけで始め、続けていくうちに一つひとつの作法の理由やお茶に込められたさまざまな思いを理解することができ、「モノクロだった世界がカラーになったよう」というほど茶道の世界に魅了されていきました。

町家ならではの、時を経た落ち着きを感じられる空間。季節の花や書などのしつらいが茶室の床の間を思わせます。壁に掛けられた「且坐喫茶(さざきっさ)」の書は、“ちょっと座ってお茶でも”という意味で、堀さんが好きな言葉です。

体験できるのは、柔らかい雰囲気になるようにと名付けられた「おちゃまごと」。正座をすることも、作法を気にすることもなく、テーブル席で茶道を体験できます。堀さんのお点前を見て、抹茶と主菓子をいただく「1服体験」(1,000円)と、1服体験に加え、自分で抹茶を点てられる「2服体験」(2,000円)から選ぶことができます。お茶を点ててくれる堀さんの丁寧で美しい所作を見るのも楽しみのひとつです。

1服目は同じ通りに店を構える老舗茶舗「許斐本家」の八女抹茶「青玉」を使用。旨みが強く、深みのある味わいです。主菓子は八女市「きくや」のものを用いることが多いそう。茶碗を回すなどの作法は気にせずいただけますが、知りたい場合はぜひ尋ねてみてください。

見るだけでも興味深い体験ですが、点てる体験もしてみませんか。2服目の抹茶は八女市「星野製茶園」の香り高い八女抹茶「池の白」、お菓子は干菓子が添えられます。実際に点ててみると、力の入れ具合や泡立て方など、見ていただけではわからなかった難しさ、そして楽しさを感じることができました。茶碗や棗(なつめ)、お盆などの道具も素敵なものばかりで気分が高まりますね。

「この場所が、以前の私のように茶道に興味があっても、一歩を踏み出せないという人のきっかけになれば」と堀さん。茶道の世界をのぞいてみたい時、またお茶どころ・八女市に出かけた時の休憩に、気軽に訪れてみてください。

●まる舎茶房(まるやさぼう)

住所:八女市本町154
電話:0943-22-9540
営業:11:00~17:00 ※予約がおすすめ。予約の場合、時間は応相談
定休日:火・水曜 ※予約の場合、応相談
アクセス:西鉄バス「西唐人町」バス停より徒歩7分
Instagram: @maruya_sabou

※記載している情報は2022年5月のものです。営業時間や定休日、価格は変更になる可能性があります。価格は特別な記載がない限り、税込みで表記しています。

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