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恩湯(おんとう)<「おとずれ号」で行く長門湯本温泉>(2)

恩湯(おんとう)<「おとずれ号」で行く長門湯本温泉>(2)

秋が深まり、ほっこり温泉が恋しくなる季節がやってきました。今年の秋は、7月に運行を開始した西鉄高速バス「おとずれ号」に乗って山口県・長門湯本温泉に出かけませんか。リニューアルした温泉街は、おしゃれなショップやおいしいグルメなど歩いて散策したくなるスポットがたくさん!「おとずれ号」のクーポンを使えばますます楽しく、お得な旅になること間違いありません。全4回の第2回は「恩湯」を紹介します。

長門湯本温泉の元湯がスタイリッシュにリニューアル

約600年前、神様のお告げで発見されたと伝わる長門温泉の元湯「恩湯(おんとう)」。老朽化していた旧恩湯は2017年に公設公営での営業を終え、温泉旅館の代表や飲食店の店主、デザイナーといった地元の有志の手によって2020年3月に再建されました。

音信(おとずれ)川沿いに建つ「恩湯」は、立ち寄り湯専用。以前の味わい深い建物とは打って変わって、スタイリッシュかつモダンな印象の建物は、香川県高松市「仏生山温泉」の建築で知られる岡昇平氏が手がけています。「おとずれ号」が発着する駐車場に近く、そばには憩いの場「恩湯広場」や食事や喫茶を楽しめる「恩湯食(おんとうしょく)」があり、長門湯本温泉を訪れる人々が一度は訪れる場所となっています。

「恩湯」の泉質はアルカリ性単純温泉で源泉の温度は39度。源泉は湯舟の目前にある岩盤にあり、そこから1分間あたり130Lのお湯がこんこんと湧いています。しかも源泉温度は加水や加温をしなくてもちょうどいい39度(冬は少し加温するそうです)。湧いてそのままのお湯を堪能できるまぎれもない“源泉かけ流し”の温泉です。かけ流すことで、自然と新鮮なお湯が浴槽内で入れ替わるように、湯船は湧出量に合わせた大きさに設計されているそうです。

“神授の湯”である「恩湯」は神聖な場所。湯舟と区切られてた場所にある洗い場で体を洗ったあと、心静かに恩湯の湯舟に浸かりましょう。39度のお湯は体温に近く、長く入っていてものぼせないぬる湯です。20~30分程度ゆっくり浸かると温泉成分が浸透し、体の芯から温まりますよ。

温泉を堪能したら畳敷きの休憩所でリラックス。気候のいい時期は縁側で涼むのもいいですね。

「温泉ラムネ」(各250円)や長門湯本温泉のクラフトビール「365+1BEER(サンロクロクビール)」(850円)などのドリンクや、ソフトクリームなども販売しています。温泉ならではのロゴ入りタオル(200円)もありますよ。

企画乗車券「そぞろ歩きっぷ」のクーポン1枚で、入浴料(中学生以上900円)をサービス! 「恩湯」だけでクーポン分の元を取りそうなほどお得な内容です。利用の際は券売機で入浴券を買わず、受付で提示してください。

「恩湯」を運営する「長門湯守」の代表の大谷和弘さんは名宿「大谷山荘」の社長。今回のリニューアルにあたり、地元の人々で「恩湯」を守っていこうと声を上げ、現在の「恩湯」が完成しました。「この場所を通して、地域における“温泉”の魅力を伝えていきたいです。『恩湯』に入って長門湯本温泉の固有性や歴史・文化を感じてほしい」と大谷さん。

ホームページには、『恩湯』の楽しみ方や特徴が素敵なイラストとともに紹介されているので、訪れる前にチェックするのがおすすめ。きっと『恩湯』での入浴をより一層楽しめるはずです。

●恩湯(おんとう)

住所:山口県長門市深川湯本2265
電話:0837-25-4100
営業:10:00~22:00
定休日:第3火曜(祝日の場合営業)
料金:中学生以上900円、4~12歳400円、3歳以下無料
アクセス:西鉄高速バス「長門湯本温泉」バス停より徒歩2分
ホームページ: https://onto.jp/

※記載している情報は2022年11月のものです。営業時間や定休日、価格は変更になる可能性があります。価格は特別な記載がない限り、税込みで表記しています。

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