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- 2023/01/25 Wed.
茶餐 無垢<冬の柳川さんぽ>(3)
「西鉄福岡(天神)」駅から特急列車に乗って約50分。福岡を代表する観光名所、水郷柳川に到着します。2月末まで楽しめる“こたつ舟”での川下りや、2/11(祝・土)から始まる「柳川雛祭りさげもんめぐり」など、この季節だけの体験や見どころもたくさん。そのほか柳川らしさを感じられるスポットも紹介します。全4回の第3回は「茶餐 無垢(ちゃさん むく)」です。
掘割沿いの静かな空間で味わう諸国料理
2019年の夏にオープンした「茶餐 無垢(ちゃさん むく)」。“茶餐”には「お茶と料理」という意味があり、築100年以上の日本家屋を改装した趣深い空間で台湾茶や異国情緒を感じる料理、デザートを楽しむことができます。
運営を手がけるのは、柳川市の生花店「ときとはな。花ごよみ」。長年、飲食業界に携わってきた店長・木下慶子さんと共に作りあげた空間は、どこを見渡してもため息が出るほど洗練されています。
手を加えすぎることなく大正時代の建築を活かした店内。水辺に近いロケーションや少し奥まった静かな環境が台湾の茶芸館を思わせることから、現在のスタイルになったそうです。
旅行好きという木下さんが、世界各国を訪れて食べたもの、教えてもらったものをもとに考案した料理は異国情緒たっぷり。定番のランチメニュー「魯肉飯(ルーローハン)」(1,650円)は、台湾の屋台などでおなじみのローカルフードをアレンジしたものです。甘辛味のなかに八角が香る大きめの豚そぼろがのった魯肉飯は食べ応え十分。副菜やごはんの上の野菜などはどれもひと工夫があり、丁寧に作られていることを感じます。野菜は地元農家のものが中心です。
食後の小さなお茶と豆花(トウファ)。豆乳をゆるく固めた「豆花」は台湾でおなじみのデザート。自家製の季節のジャムと白きくらげのレモンシロップ煮が添えられています。お茶はその時期におすすめのものが提供されます。お茶と選べるデザートがセットになった「小さなおやつのセット」に+800円で変更することも可能です。
そのほかランチタイムには、世界各国のスパイス煮込みを週替りで提供する「エキゾチックカレー」や季節の麺料理、前日までに要予約のコース料理「無垢肴菜(むくこうさい)」も楽しめます
また、14:00からのティータイムには季節のフルーツを使ったパルフェが人気です。今の時期はこだわりの農法で作る久留米市「川勝ファーム」のいちごを使った「あまおうピスタチオ」などがラインナップ。5~10月頃は人気のかき氷が登場します。
豆花に添えられた自家製ジャムなどは購入可能。濃厚な味わいがたまらないパイナップルケーキもおすすめです。
窓の外には柳川らしい掘割の風景が広がっています。目の前の掘割が川下りのコースなので時には船頭さんの声が聞こえてくることも。また、掘割の向こう岸に造られた庭を楽しむ柳川独自の「離れ庭」も見られますよ。
柳川らしさを感じる静かな空間で、丁寧に作られた料理を楽しむ贅沢なひとときを「茶餐 無垢」で過ごしてみてください。
●茶餐 無垢(ちゃさん むく)
住所:柳川市椿原町6-1
電話:0944-73-0933
営業:11:30~18:00(ランチ~14:00、喫茶14:00~)
定休日:水・木曜 ※不定休あり。Instagramを確認してください。
アクセス:西鉄天神大牟田線「西鉄柳川」駅より徒歩12分、西鉄バス「京町」バス停より徒歩6分
ホームページ:https://www.chasan-muku.com/
Instagram: @chasan.69
※記載している情報は2023年1月のものです。営業時間や定休日、価格は変更になる可能性があります。価格は特別な記載がない限り、税込みで表記しています。