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【柳川】柳川藩主立花邸 御花<夏はうなぎ!>(3)

【柳川】柳川藩主立花邸 御花<夏はうなぎ!>(3)

今年の土用の丑の日は7/30(日)。本格的な暑さが始まるこの時期に、うなぎを食べて夏をのりきりましょう。福岡市内の話題のうなぎ店からうなぎの本場・柳川の名店まで絶品のうなぎを紹介します。全3回の第3回は柳川市「柳川藩主立花邸 御花」です。

国の名勝で味わう、柳川名物・うなぎのせいろ蒸し

福岡のうなぎといえば、柳川なくしては語れません。江戸時代の中頃から柳川を流れる筑後川や矢部川ではうなぎの漁が盛んに行われ、名物として親しまれてきました。なかでもたれをまぶしたごはんの上に、うなぎの蒲焼きをのせて蒸しあげる「うなぎのせいろ蒸し」は、柳川ならではの楽しみ方。今回は、料亭旅館「柳川藩主立花邸 御花」内にある「料亭 集景亭ダイニング」を訪れました。

安土桃山時代~江戸時代にかけて柳川藩を治めた立花家。江戸時代中期に5代藩主・立花貞俶が家族のために作った屋敷は、土地名から「御花畠(おはなばたけ)」と呼ばれ、親しまれるようになり、現在の「御花」という名前の由来になったそうです。現在の建物は、立花家が伯爵家となった明治時代に14代当主・立花寛治が造ったもので、「大広間」、「西洋館」、「松濤園(しょうとうえん)」などは、いまも当時の様子を残したまま、保存・公開されています。1978年には「大広間」と「西洋館」、「御居間」、「松濤園」が、また2011年には敷地全体が国指定名勝に指定されました。

「料亭 集景亭ダイニング」は、正面の門をくぐって左手にある「宿泊 松濤館」の建物内にあります。

窓の外に広がる庭を眺めながら、うなぎのせいろ蒸しをはじめ、季節の会席などを楽しむことができます。

「うなぎのせいろ蒸し」(並 3,630円)。熟練の職人が、鹿児島県や宮崎県産のうなぎをうなぎの骨や頭のダシがきいた秘伝のタレを付けてじっくりと蒲焼きに。そしてタレをまぶしたごはんにのせて20分ほど蒸せば、うなぎのせいろ蒸しの完成です。

焼きの工程を経て、蒸しあげたうなぎはふっくらとした食感になり、格別の味わい。蒸すことで脂が落ち、さっぱりといただけます。また、タレやうなぎのうま味が染み込んだごはんも一粒残らず食べたくなるほどのおいしさです。

柳川や筑後ならではの特産物などを販売する「お花小路」では、うなぎのせいろ蒸しの味わいを気軽に楽しめる「おはなのうむすび」(540円)を販売しています。もちもちのごはんにふっくらうなぎがのったおむすびは、その場で温めてもらうことができるので、食べ歩きにもぴったり。おみやげにもおすすめです。

食事のあとは、100畳の大広間や庭園「松濤園」などの見学(有料)を楽しんでみてはいかがでしょうか。

明治43(1910)年に造られた「松濤園」。大広間の縁に腰掛けてゆっくり庭園を眺めるのは、なんとも贅沢な時間ですね。

8/4(金)~20(日)の金・土・日曜の夜には、夏の恒例イベント「奇怪夜行」が開催されます。創業200年以上の八女市「伊藤権次郎商店」とコラボレーションし、妖怪の描かれた提灯の展示など、ちょっと奇怪な夏の夜を体験できます。また、8/10(木)は怪談師・城谷歩さんによる怪談イベントも行われます。

普段とは少し趣の異なる夜の御花で、ひんやりとした一夜を過ごしてみませんか。詳細は御花のホームページのイベントページ( https://ohana.co.jp/pages/yokaievent )をご覧ください。

●柳川藩主立花邸 御花

住所:柳川市新外町1
電話:0944-73-2189
営業:10:00~16:00 ※「料亭 集景亭ダイニング」は11:00~15:00(OS14:00)
定休日:なし
料金:見学料…一般 1,000円、高校生500円、小中学生400円 ※「料亭 集景亭ダイニング」のみ利用の場合、見学料はかかりません
アクセス:西鉄バス「御花前」バス停すぐ
ホームページ:https://ohana.co.jp/
Instagram: @tachibanateiohana
その他:子連れおすすめ

※記載している情報は2023年7月のものです。営業時間や定休日、価格は変更になる可能性があります。価格は特別な記載がない限り、税込みで表記しています。

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