2023年2月にオープンした「Loop a Bread（ループ ア ブレッド）」は、オーナーシェフ・二見和利さんのベーカリー。二見さんは、もともと食品関係の仕事をしていましたが、飲食業の方と接するうちにご自身も手に職を付けたいと考え、パン職人の道を選んだそうです。福岡市箱崎の人気店「パンストック」などで腕を磨き、このお店をオープンしました。

店舗はコーポラティブ施設「NISHIKIMACHI」の一番手前にあります。これまで太宰府駅周辺には目立ったベーカリーがなかったので、観光で来る人だけでなく、近所の方や参道で働く方もよく訪れているそうです。

カウンターに並ぶパンは、パンストックを思わせるものから独自の路線のものまでさまざま。食パンやブリオッシュ生地のメロンパンやクリームパン、バゲットなどのハード系、サンド系、スイーツ系などどんな人も好みに合ったパンを見つけられそうです。それぞれのパンに説明とアレルギー情報が書かれているのもわかりやすいですね。

「パンストックで学んだ、毎日真面目にパンを作る姿勢や、パン作りへの想像力を大事にしています。また自分の子どもにも自信をもって食べさせられるように安心・安全な食材を選び、なるべく既製品を使わずに手作りしています」と二見さん。カスタードクリームやトマトソース、マヨネーズ、ベシャメルソースなどを手作りするほか、ベーコンやハムを作ることもあると聞いて驚きました。

おすすめのパンを教えてもらいました。手前から時計回りに、1番人気の「めんたいバゲット」（410円）、かぼちゃを練り込んだブリオッシュ生地にはちみつバターを塗って焼いた「ブリオッシュハニートースト」（270円）、ドライフルーツやナッツなどがぎっしり詰まったライ麦パン「アールグレイとマカダミア」（432円）、玉ねぎの甘味にチーズとあおさが隠し味になった「オニオン」（237円）。パンごとに適した酵母や小麦を使って作られるので、それぞれに違う食感や香りを楽しめます。

ブリオッシュ生地を使った「メロンぱん」（216円）も人気です。コロンとした形がかわいいですね。

テイクアウトのみの営業ですが、9：00～11：00限定で隣のカフェ「tōn（トオン）」でパンを食べることができます（要ワンドリンクオーダー）。季節によって焼き上がり時間が多少変化しますが、これからの季節は11：00頃が一番パンが揃うそうです。早朝の清々しい空気のなか、太宰府天満宮を参拝して、パンとコーヒーでモーニングというのも新しい太宰府の楽しみ方になりそうですね。