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- 2024/08/06 Tue.
【那珂川】パスティッチェリア チーノ<福岡の話題のアイスでクールダウン!>(3)
8月に入って暑い日々が続きますね。この季節の楽しみといえば、体をクールダウンしてくれるアイスやジェラート。オープンしたばかりのショップやオリジナリティあふれるトッピング、こだわりの素材を使ったものなど、福岡で話題を集めるアイスを紹介します。全3回の第3回は那珂川市「pasticceria CINO」です。
自然の中で味わうイタリア菓子店のジェラート
夏の川遊びスポットとして有名な那珂川市の「中ノ島公園」のそばに2023年4月にオープンした「pasticceria CINO(パスティッチェリア チーノ)」は、福岡ではめずらしいイタリア菓子のお店。“パスティッチェリア”はイタリア語でお菓子屋さんという意味です。
那珂川沿いに建つ一軒家に「pasticceria CINO」があります。
こちらを切り盛りするのは、オーナーパティシエの猪野千寿穂さん。福岡市東区出身の猪野さんは小さい頃から料理やお菓子を食べることよりも、作ってよろこんでもらうことが好きだったそう。「なかでもケーキやお菓子は幸せなシーンの中心にあるもの。お祝いやお礼の気持ちを形にするお菓子を作りたいと思いました」と猪野さん。製菓専門学校を卒業後、大阪や東京の洋菓子店でパティシエとして腕を磨いたのち、天神にあったイタリア料理店「リストランテASO 天神」をはじめ、関東や関西、東海にある高級レストランのシェフパティシエとして活躍してきました。
その後、猪野さんの故郷・福岡へ移住し、こちらのお店をオープン。イタリア好きが高じてトスカーナ地方へのワイン留学も経験した猪野さんの「イタリア菓子店にこだわっていたわけではないのですが、自分が好きなものを集めていたら自然とイタリアのお菓子が中心になりました」という言葉の通り、ショーケースにはさまざまなイタリアのお菓子が並んでいます。
そしてイタリアのお菓子屋さんに欠かせないものといえばジェラートです。店内で手作りするジェラートはその時々でフレーバーが替わり、季節のフルーツやミルクなど定番のものから、豆乳などユニークな素材を使ったものまで10種類が揃います。素材の味を最大限に引き出して作られるフルーツジェラートは1つのフレーバーで「ライム&キウイ」や「アプリコット&ラベンダー」など、フルーツ同士やハーブとの組み合わせを楽しめるのも特徴。異なる素材を合わせることで生まれる味の広がりを大切にしているそうです。
お店で使う食材は地産地消を心がけているという猪野さん。「まずは周辺の南畑地区、そして福岡市、福岡県、九州となるべく近くのものを使っています」。福岡県産の季節のフルーツ、八女産の抹茶、熊本産の牛乳などが選ばれています。
取材時は、福岡県産すももにスターアニスが香る「すもも&アニス」とアルフォンソマンゴーの甘味にパッションフルーツの酸味が効いた「パッションフルーツ&マンゴー」の「ジェラート レゴラーレ(ダブル)」(カップorコーン 720円)を注文。ロゴ入りチョコレート(+50円)のトッピングも追加しました。口溶けなめらかなジェラートは果実そのものを食べているかのように驚くほど濃厚でジューシー。さらに猪野さんならではの素材の組み合わせが生きて、どこにもないオリジナルの味わいに仕上がっています。
定番からその時々のメニューまで、さまざまな種類が並ぶ伝統的な焼菓子には福岡県産小麦が使われています。小石原焼の窯元に特注したケーキスタンド、博多織の敷物など福岡県内のいいものが集まっていますね。
那珂川市南畑産の野菜をたっぷり使ったフォカッチャなどのパンも人気です。
イタリアのソムリエ協会が認定する、ワインソムリエの国家資格をもつ猪野さん。スイーツとのペアリングも提案してもらえるので、気になる方は相談してみてください。
お店のそばには「中ノ島公園」に続く那珂川が流れています。清流を眺めながらおいしいジェラートを食べれば、夏の暑さも忘れられそうですね。
●pasticceria CINO(パスティッチェリア チーノ)
住所:那珂川市市ノ瀬615
電話:092-408-1984
営業:9:00~16:30
定休日:日曜、祝日 ※祝日に営業する場合はInstagramに掲載
アクセス:コミュニティバスかわせみ号「中ノ島公園」バス停より徒歩3分、「市の瀬」バス停より徒歩6分
Instagram: @pasticceriacino
※記載している情報は2024年8月のものです。営業時間や定休日、価格は変更になる可能性があります。価格は特別な記載がない限り、税込みで表記しています。
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