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【筑紫野】自家焙煎珈琲 萌香<自然を感じるカフェ&レストラン>(2)

【筑紫野】自家焙煎珈琲 萌香<自然を感じるカフェ&レストラン>(2)

暑さが少しずつ和らいでくるこの時期。真夏には避けていた日中のおでかけもそろそろ再開したくなりますね。木々の緑が深みを増すこれからの季節、自然の風景を眺めながら食事や喫茶を楽しみませんか。少し足をのばして訪れたい、とっておきの場所を紹介します。全3回の第2回は筑紫野市「自家焙煎珈琲 萌香」です。

木立に囲まれた店内やテラスで味わう自家焙煎コーヒー

登山者が多く訪れる「天拝山(てんぱいざん)」の麓に広がる筑紫野市古賀に店を構える「自家焙煎珈琲 萌香(もか)」は、スペシャルティコーヒーを楽しめる喫茶店です。

最寄りの「三本松」バス停からは、九州自動車道の高架をくぐり、天拝山の方向に歩いていくと、約13分でお店に到着します。

お店を訪れると、店主の帆足拓哉さんが朗らかな笑顔で迎えてくれます。筑紫野市出身の帆足さんは学生時代に武道を志し、道場と整骨院を開業するべく柔道整復師の専門学校に通っていたところ病気を患い、別の道を模索することに。武道と同様に大学時代からコーヒーが好きで喫茶店によく足を運んでいた帆足さんは喫茶店の開業を決め、2003年に「萌香」をオープンしました。開業時は焙煎後のコーヒー豆を仕入れていましたが、約3年を経て自家焙煎をスタート。ドイツ・プロバット社の半熱風式焙煎機を使って、浅煎りから深煎りまでさまざまな種類のコーヒー豆を焙煎しています。

喫茶店が建つのはもともと帆足さんの実家の畑があった場所。カウンターの杉の一枚板や梁に使われている木材には、実家の裏山から切り出したものが多く使われているそうです。お店のすぐ横には、「西鉄二日市」駅方面に向かって流れる「鷺田川」があり、外に出れば川のせせらぎが聞こえてきます。店内には大きな窓がいくつもあり、川辺の緑を望みながらコーヒータイムを過ごせます。

コーヒーは焙煎度の異なるブレンド3種のほか、産地ごとのストレートコーヒー10種以上がラインナップ。ほかにもカフェオレやエスプレッソ、冷たいコーヒーに紅茶、ジュースなども用意されています。「ケーキセット」(1,000円)のコーヒーは、一番人気の「マイルドブレンド」や本日のストレートコーヒー、カフェラテなどから選ぶことができます。

コーヒーは、注文ごとにハンドドリップで抽出。香りが辺りに広がると同時にお湯を落としたコーヒー豆から細かい泡が立ち、豆の新鮮さを感じます。コーヒーを淹れる水は、敷地内に湧く天拝山の地下水を使っているそうです。いただいた「マイルドブレンド」は酸味と苦みのバランスがよく、軽い口当たりのコーヒーでした。

5~9月は、夏の人気メニュー「水出しアイス珈琲」も登場。「フレンチローストブレンド」のコーヒー豆を、専用器具で5時間かけて1滴ずつドリップしたもので、深いコクとまろやかな苦みが特徴です。

屋外にはテラス席があり、過ごしやすい季節はここでコーヒーを楽しむのもおすすめ。周囲の木はもみじが多く、紅葉の時期もおすすめだそうです。

川に向かって設置された席は、自然をダイレクトに感じられそうですね。

コーヒー豆は14種類ほどが常時並び、100g600円から購入することができます。お店と同じ条件でコーヒーを淹れられるように、豆を購入した人にはサービスで地下水をいただけるのもうれしいですね。

オープンから20年以上が経った今も「コーヒーは楽しい」と笑顔で語る帆足さん。「自分がおいしいコーヒーを飲みたいから」というシンプルかつ明確な理由で毎日コーヒーに向き合う帆足さんの一杯は確かなおいしさに満ちていました。

●自家焙煎珈琲 萌香(もか)

住所:筑紫野市古賀906-1
電話:092-929-3351
営業: 11:00~18:00(OS17:30)
定休日:火曜、第1月曜
アクセス:西鉄バス「三本松」バス停より徒歩13分
ホームページ: https://www.coffeemocha.biz/
Instagram: @coffeemocha2003

※記載している情報は2024年8月のものです。営業時間や定休日、価格は変更になる可能性があります。価格は特別な記載がない限り、税込みで表記しています。

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