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- 2025/05/16 Fri.
【福岡】ムエン コーヒー<心ときめく♪福岡のスイーツカフェ>(2)
近年、福岡にはデザートメニューに力を入れる“スイーツカフェ”が増えています。今回は1年内にオープンした注目店をピックアップ。焼きたて生地が自慢のクレープカフェに、和テイストなフォトジェニックスイーツが話題のカフェ、パティシエ特製のケーキや焼き菓子を楽しめるカフェまで、心ときめくお店を紹介します。全3回の第2回は福岡市博多区「MUEN COFFEE」です。
フォトジェニックなスイーツ&コーヒーを
2024年8月にオープンした「MUEN COFFEE(ムエン コーヒー)」は、自家焙煎コーヒーとパティシエによる手作りスイーツが自慢のカフェ。「これまで無縁だった”ヒト・モノ・コト”を結ぶ場所に」というコンセプトのもと、さまざまな世代や国、文化の“縁”を繋ぐ場所として誕生しました。
入口がガラス張りとなった空間は、天井が高く広々と開放的。オフィス街にありながら、「東長寺」や「承天寺」などの歴史ある寺が点在する博多旧市街エリアにも程近く、仕事の合間や観光の合間に立ち寄る方も多いそう。入口側には自然光が差し込み、奥はしっとり落ち着いた雰囲気で、気分に合わせてくつろぐことができます。
店内に箱庭を配するなど、伝統的な和の要素に現代アートを組み合わせたというスタイリッシュなインテリアも印象的。水引きをモチーフにした赤い糸を掴む「手」などの“繋がり”を象徴するアートや、自家焙煎コーヒーのフレーバーを紹介するディスプレイもアーティスティックで、つい写真に撮りたくなってしまいます。
まず紹介したいのは、今年3月に新登場した数量限定のデザート「抹茶ティラミスガーデンケーキ」(2,000円)。開業当時から提供していた「MUEN BOX」をリニューアルし、枯山水の箱庭を表現した見た目にも美しい一品です。お供には、お店のシグネチャードリンクである「レッドラテ」(650円)を選びました。
しっかりとボリュームがあるので、2、3人でシェアして食べるのがおすすめ。重箱の中に盛り込まれているものは、ミニチュアの灯籠以外すべて食べられるというから驚きです。箱庭にたたずむ古木はビターチョコレートで、岩は黒ゴマスポンジ、景石はホロっと食感のいい黒ゴマクッキーで作られていて、赤い糸を結んだかわいらしい桜餅の下には抹茶のムースも隠れていました。
箱庭の土台は、抹茶のティラミスケーキ。マスカルポーネチーズと生クリームを合わせた軽やかなクリーム、抹茶ソースを染み込ませたスポンジ、サクサクのクランブルが層になっていて、程よい甘さと抹茶の香りが心地よく広がります。
スイーツはパティシエが手がける一方、コーヒーをはじめとしたドリンクは福岡の有名コーヒー店で修業を積んだバリスタ兼店長の中村駿佑さんが担当しています。テーマカラーの鮮やかな赤に染まった「レッドラテ」は、自家焙煎コーヒーのエスプレッソに、添加物不使用の赤ビーツパウダーを加えて作られた一杯。深みのあるエスプレッソのおいしさはそのままに、通常のラテよりもほんのりとろみがつくので、口当たりがより滑らかに感じられます。
「クリアで雑味のない口当たりと味わいのコーヒー=クリーンカップにこだわっています」と中村さんは話します。理想の味を表現するには、ハンドドリップの技術はもちろんのこと、使用するコーヒー豆も重要。「MUEN COFFEE」ではウォッシュド加工の生豆だけを厳選して仕入れ、店内奥の焙煎機で自家焙煎しているので、常にフレッシュなおいしさを楽しめます。
中村さんのイチオシは、まるでカクテルのような新感覚のコーヒー「レッドエアロカーノ」(650円)。エアロカーノとは、エスプレッソに空気をたっぷりと注入して作る滑らかな質感のアメリカーノのこと。繊細な泡はまるでクリームのようで、口当たりと深みあるコーヒーのグラデーションがたまりません。
店内では自家製の焼き菓子や自家焙煎コーヒー豆なども販売しているので、手みやげにも重宝。驚きのスイーツやコーヒーに出合える「MUEN COFFEE」へぜひ出かけてみてください。
●MUEN COFFEE(ムエン コーヒー)
住所:福岡市博多区御供所町2-60 1F
電話:092-710-6604
営業:8:00〜19:00(OS18:30)、金曜・日祝日〜23:00(OS22:30)※モーニングタイム〜OS11:00
定休日:なし
アクセス:西鉄バス「祇園町」バス停より徒歩2分
Instagram:@muencoffee.roastery
※記載している情報は2025年5月のものです。営業時間や定休日、価格は変更になる可能性があります。価格は特別な記載がない限り、税込みで表記しています。
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