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【福岡】鳥飼八幡宮<わざわざ行きたい!福岡の神社2024>(1)

【福岡】鳥飼八幡宮<わざわざ行きたい!福岡の神社2024>(1)

1年の幸せや健康を願い、神社へ初詣にでかける1月。少し足をのばして、わざわざ参拝したくなる話題の神社に行きませんか。ついつい集めたくなるかわいい御守りや御朱印、おみくじなども紹介します。全3回の第1回は福岡市中央区「鳥飼八幡宮」です。

205年ぶりに新しくなった社殿が話題の“むすびの神さま”

福岡市中央区今川にある「鳥飼八幡宮」は約1800年という長い歴史をもつ神社。神功皇后が三韓から凱旋する際、鳥飼村の人々によるもてなしによろこんだ皇后がこの場所に神社を造ったと伝わります。御祭神は、神功皇后とその子、応神天皇。そして縁結びの神として知られる玉依姫尊が祀られています。また福岡藩主・黒田家の氏神として篤い信仰を集めたことでも知られています。近年は境内でグルメイベントやマルシェなどの新しい取り組みが積極的に行われ、さまざまな世代の人々が気軽に集う場所となっています。

西鉄バスが通る明治通り沿いに位置していますが、神社の表参道は旧唐津街道側です。2023/12/16(土)には、改修中だった参道の石畳が完成しました。元からあった石材を使用し、歩きやすく整えられています。

御神木の大楠や巨大な岩が並び、多彩な木々が四季を彩る参道。神道の発祥に繋がる古代からの自然崇拝を表現しているそうです。

2022年12月には、拝殿は205年ぶり、本殿は江戸時代半ば以来の総建て替えが行われ、話題を呼びました。社殿の設計は、薬院にある一級建築士事務所「二宮設計」が手がけています。楼門をくぐって目に飛び込んでくるのは、磐座(いわくら)のように厳かな雰囲気をたたえるモダンな拝殿。一般的な神社の拝殿とは一線を画すデザインは、新しさとともに素朴な美しさも感じます。

拝殿の壁は茅葺きの工法で作られています。茅葺きの屋根は古い建築物などで見ることがありますが、茅葺壁はめずらしいですね。

本殿は「神明造」という伊勢神宮の社殿と同様の神社建築様式をアレンジしたもので、木材は奈良県吉野産のものが使用されています。本殿、拝殿ともに「原点回帰」というコンセプトのもと、古代の建築様式によく見られる直線が多く使われています。

拝殿の隣には、本殿建て替え時に仮宮として使われた「光の宮」があり、現在は境内社の拝殿として使用されています。こちらもガラス張りの斬新なデザインです。

新しいものに目を奪われますが、長い時を経てきたものも大切に残されています。1700年頃の建立と伝わる楼門は風格があり、当時から変わらず矢大臣・左大臣が門を守っています。

参道に設置された岩の穴をのぞき込むと中には古い井戸があります。この井戸も江戸時代初期のものと伝わるものです。

社殿の改修に合わせ、2023年からはお守り(1,000円)のデザインも一新。「鳥飼八幡宮」や境内社に祀られている多くの神さまの神徳にまつわるお守りが用意されています。

御朱印にも新しい柄が登場しました。こちらは、年間を通していただくことができる「紅い鳩」(500円)。八幡宮の遣いとされる鳩のモチーフがかわいいですね。デザインは「鳥飼八幡宮」の職員さんが手がけているそうです。そのほか季節や行事に合わせ、毎月のように新しい御朱印が頒布されています。

幹が二つになり、寄り添うように見えることから「夫婦楠」と呼ばれる御神木。「ご縁むすび」(2本1組200円)の紐を1本は御神木に結び、もう1本は身の回りのものに結んでおくと良縁に恵まれるとされています。

本殿の裏手にある天満神社そばには、かわいい表情が参拝者に人気の「なでうし」も。2024年のお正月には「なでうし」をモチーフにしたおみくじが登場しました。

「神社はもともと地域の人々が集まるコミュニティの場でした。これまでの形を踏襲しながらも形式にとらわれず、開かれた場所としてこの地を守っていきたいと思います」と神職の高野龍也さん。長い歴史と新しい挑戦を感じられる「鳥飼八幡宮」にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

●鳥飼八幡宮

住所:福岡市中央区今川2-1-17
電話:092-741-7823
時間:参拝自由 ※授与所は9:00~17:00
定休日:なし
アクセス:西鉄バス「地行」バス停すぐ
ホームページ:https://hachimansama.jp/
Instagram: @torikaihachimangu.official

※記載している情報は2024年1月のものです。営業時間や定休日、価格は変更になる可能性があります。価格は特別な記載がない限り、税込みで表記しています。

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